[BOOKデータベースより]
もう一度あの場所へ。がん闘病を公表したNHK BS1『国際報道2015』のキャスターが綴る、涙と希望と勇気あふれる手記。
第1章 それは突然やってきた(ワインバーでの突然の激痛;救急車には乗りたくない! ほか)
第2章 キャスターになるまで(極度の人見知りで甘えん坊;小学生でアナウンサーに憧れた ほか)
第3章 抗がん剤治療が始まる(転移はなかった;痛みのあまり冷え汗が ほか)
第4章 一月四日の復帰を目指して(すべてが闘病なんだね;復帰について公表される ほか)
黒木奈々、31歳。NHK BS1「国際報道2014」のメインキャスターに抜擢され、その前途は輝かしいものに思われていた。
そんなある日、友人との食事中に突然の胃痛に襲われる。救急車で運ばれ、胃せん孔との診断で入院。しかし、それは、たんなる胃潰瘍ではなく胃がんだった……。
セカンドオピニオンを得て、胃の手術を決意。同時に、自らの病名を公表し、病と戦うことを宣言する。
キャスターという立場を生かし、同年代の働く女性たちが、がんに襲われたとき、何か力になれるのではないかという信念のもとに、がん宣告のあとの心境を綴った手記が本書である。
あくまで明るく、前向きに病と闘いつつも、32歳の女性ならではの悩みはつきない。
容姿が取りざたされる職業で、果たして自分は仕事に戻れるのか。
これまでキャリアを優先してきたけれど、もう一度、誰かと恋ができるのだろうか。
結婚は? 子どもを持つことは?
何も「あきらめない」ことを目標とする今の女性たち。その中でがむしゃらに先頭を走ってきたキャスターが突然の病に襲われたとき、何を選び、何をあきらめるのか。
揺れ動く気持ちを素直に書き記した闘病記。
31歳のニュースキャスターが、がんになったとき
NHK「国際報道」のキャスターが突然のがん宣告、胃の全摘を決意。働く女性ががんになったとき、何を考え、悩み、決断するのか。