170回(2023年下半期) 芥川龍之介賞・直木三十五賞の受賞作が決定しました。
170回(2023年下半期) 芥川賞 受賞作品
『東京都同情塔』
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。
犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。
ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
170回(2023年下半期) 直木賞 受賞作品
『ともぐい』
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。
図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……
すべてが運命を狂わせてゆく。死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
170回(2023年下半期) 芥川賞ノミネート作品
※ノミネート作品詳細・著者詳細は、公開前のため情報がない場合があります。※著者50音順
ノミネート作品 | 著者 | 出版社 | 掲載誌 |
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迷彩色の男 | 安堂ホセ | 河出書房新社 | 文藝秋季号 |
Blue | 川野芽生 | 集英社 | すばる八月号 |
【受賞】東京都同情塔 | 九段理江 | 新潮社 | 新潮十二月号 |
猿の戴冠式 | 小砂川チト | 講談社 | 群像十二月号 |
アイスネルワイゼン | 三木三奈 | 文藝春秋 | 文學界十月号 |
170回(2023年下半期) 直木賞ノミネート作品
※著者50音順
ノミネート作品 | 著者 | 出版社 |
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なれのはて | 加藤シゲアキ | 講談社 |
【受賞】ともぐい | 河ア秋子 | 新潮社 |
襷がけの二人 | 嶋津輝 | 文藝春秋 |
【受賞】八月の御所グラウンド | 万城目学 | 文藝春秋 |
ラウリ・クースクを探して | 宮内悠介 | 朝日新聞出版 |
まいまいつぶろ | 村木嵐 | 幻冬舎 |