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価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2021年12月発売】
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[BOOKデータベースより]
精神腫瘍科を知っていますか?それは、がん専門の精神科・心療内科のことです。がん患者とその家族の“不安、苛立ち、痛み、怒り、涙、うつ、悲しみ、孤独、絶望”などの混乱に耳を傾けます。がん専門病院や大学病院などに設置されています。本書は、「精神腫瘍科の存在をがん患者とその家族に知ってもらいたい」という、一人のがん患者の切実な願いから生まれました。
第1話 妹へ、「ありがとう」のネックレス。駆け抜けた二十一歳
[日販商品データベースより]第2話 私、頑張らなくてもいいんですね
第3話 子ども達への遺言
第4話 誰もが死を前提に生きている。僕はあきらめない
第5話 誰かのためでなく、自分のために生きたい
第6話 心に刺さっていたトゲが抜けた
第7話 がんになったおかげで、生まれ変わることができた
がん宣告を受けると、多くの人はいやがおうにも死を意識し混乱する。そういう意味で、がんは非情な病である。本書に登場する患者さんも、がんと闘いながら、やがて自分自身の境遇に葛藤することになる。国立がん研究センター中央病院(築地)・精神腫瘍科長の清水研は、がん専門の精神科医として、これまで3000人以上の患者さんやその家族と、静かな水のような対話を続けてきた。入院患者だけでなく退院してからも清水との対話に通う人も多くいる。何度も対話を重ねるうちに、彼らは自分が負っている未解決な問題に気がつき、その解決に取り組み始める。ここに紹介する七人は、「小児がんで21歳で逝った大学生」「乳房全摘出を決意したモデル」「司法試験の前日にがんを発症・転移した青年」「ふたりの子供をもつ若いお母さん」「何不自由ない暮らしを送ってきた(はずの)主婦」「一人で喫茶店を経営してきた活発なママ」「全力で仕事をし、家族のヒーローとして頑張っているお父さん」だ。どの人も清水先生との対話によって、苦悩をほどき、人生の新しい扉を開いていった。――それは清水自身が若い頃から抱えていた心の鎖をほどいたのと同様だった。本書は、まだまだ知られていない精神腫瘍科の存在を知ってほしいという、ひとりのがん患者の切実な願いから生まれました。