- 疾病捜査官
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感染症封じ込めエキスパートの事件簿
THE NEXT PANDEMICみすず書房
アリ・S.カーン ウィリアム・パトリック 熊谷玲美- 価格
- 3,740円(本体3,400円+税)
- 発行年月
- 2021年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622090168
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[BOOKデータベースより]
著者カーンは元・米国CDC(疾病対策センター)の実地疫学専門家(EIS)、渾名は「疾病捜査官(disease detective)」。その任務は世界各地で発生したアウトブレイクの究明と制圧のための調査や協力だ。これは、サル痘からエボラ出血熱、炭疽菌テロからSARSまで、さまざまな病原体や感染症の封じ込めの現場を振り返る事件簿である。種々のアウトブレイクはそれぞれどのように勃発し、感染はいかにして拡がったのか。新たな病原体の特性はどこから見出され、対処されたのか。もしアウトブレイクが、テロ攻撃だった場合には?生物学、医療、行政、地域文化までが絡み合うパズルを、疾病捜査官たちは時間との闘いのなかで解きほぐしていく。
第1章 初めての調査
[日販商品データベースより]第2章 名前のないウイルス
第3章 悪魔の顔を垣間見る
第4章 どちらの家にも災厄は来る
第5章 生物学とテロ
第6章 病原体の移動
第7章 始まりはメトロポールホテル
第8章 大洪水の後
第9章 シエラレオネ
第10章 #jesuislemonde(#私は世界)
■著者カーンは元・米国CDC(疾病対策センター)の実地疫学専門家(EIS)、またの名を「疾病捜査官」。その任務は世界中で発生したアウトブレイクの究明と制圧だ。これは、サル痘からエボラ出血熱、炭疽菌テロからSARSまで、さまざまな病原体や感染症の封じ込めの現場を振り返る事件簿である。
■種々のアウトブレイクはそれぞれどのように勃発し、感染はいかにして拡がったのか。必要な対策はどうやって見出されたのか。そしてもしアウトブレイクが、テロ攻撃だった場合には? 生物学、医療、行政、地域文化までが絡み合ったパズルを、疾病捜査官は時間との闘いのなかで解きほぐしていく。
■COVID-19発生以前にも数多くの危機があったが、各種のエキスパートたちの奮闘によって局所で封じ込められてきた。パンデミックはつねに紙一重のところにあったのであり、本書の予言的記述の数々にも愕然とさせられる。カーン博士の扱った事例はサスペンスフルな探偵物語のようでありながら、公衆衛生について重要な教訓を示してくれる。感染症への耐久力は、何よりもコミュニティーに備わるのだ。次のアウトブレイクをパンデミックにしないために、現場のエキスパートの経験とその教訓に耳を傾けたい。