[BOOKデータベースより]
第1章 「これから」のためのHIV/エイズの歴史(未知の病の登場;日本のエイズ患者第1号をめぐって;エイズは、ゲイの病気?;エイズパニック〜松本・神戸・高知〜;「日本人の異性愛者」はどこにいる? ほか)
第2章 HIV/エイズの基本情報(日本のHIV感染者、エイズ患者数、HIV検査件数の動向;HIV感染後の経過;HIV検査について;治療薬の進化;HIV陽性者が利用できる主な支援制度 ほか)
人類の歴史に「エイズ」が登場してから半世紀近くが経ちました。この間に治療法は格段に進歩し、エイズは「不治の病」から「コントロール可能な病気」になりました。しかし、減ったとはいえ、世界規模で見ると感染者はまだまだ多く、また、日本では社会的関心が薄れてきているのが現状です。本書は、生まれたときにはすでにエイズは「死の病」ではなかった現在の中学・高校生に向けて、今も差別や偏見が根強い「HIV/エイズ」という感染症が、日本の社会でこれまでどう扱われ、これからどう向き合えばいいのかを考える手掛かりを提示します。そして本書は、コロナ禍を経験した私たちに、未知の感染症への向き合い方について示唆を与えることでしょう。






















