[BOOKデータベースより]
認知症・神経難病の予防、研究の扉をひらいたいま脚光を浴びている注目のたんぱく!パーキンソン病とアルツハイマー病の未来は!?
第1部 日本人発見の不思議タンパク―中谷のPNP‐14物語(脳にしかないタンパク質があった;シヌクレイン脚光を浴びる;パーキンソン病は全身病だった;いろいろあります認知症;アルツ、パーキンみな兄弟;パーキンソン病の標準治療法は;アルツハイマー病は予防が大事;パーキンソン病の未来は)
第2部 シヌクレインの現在と未来―PNP‐14の旅は続く(α‐シヌクレインを取りまく病態;パーキンソン病の治療の現状;パーキンソン病の新時代とα‐シヌクレイン;β‐シヌクレインの役割)
「シヌクレイン」という言葉を聞いたことがありますか?動物や人間の脳から比較的新しく見つかったタンパク質の名前です。医療や病気に特別に詳しい人は別として、一般にはまだまだの知名度かも知れません。これから話すのはそのタンパク質をめぐる物語です。
シヌクレインは構造が少しずつ違う、アルファ、ベータ、ガンマの3種類が見つかっています。そのうち最も早く1990年に分離されたのはアルファではなく、ベータ・シヌクレインでした。それに成功したのが日本人の研究者、中谷一泰昭和大学名誉教授のチームです。
シヌクレインとは認知症やパーキンソン病の治療薬につながる可能性を持った夢のタンパク質。中谷一泰昭和大学名誉教授の研究に医療ジャーナリスト、研究者がスポットライトを当て、紹介!