ゲスト さん (ログイン)
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
幸書房 中山素一 道家康平 関口幸恵 宮本敬久 青山冬樹
点
第1章 MALDI‐TOF MSの基本原理―ソフトイオン化がもたらした生化学への質量分析技術の展開第2章 MALDI‐TOF MSの微生物同定システムの原理第3章 MALDI‐TOF MSの微生物同定における位置づけとその妥当性第4章 食品産業でのMALDI‐TOF MS微生物同定の実際―迅速多検体解析がもたらした食品産業への展開第5章 医薬品産業でのMALDI‐TOF MSの微生物同定の実際―協和キリン株式会社での活用の紹介第6章 クレーム食品への迅速対応―直接MALDI‐TOF MS法による菌種同定の検討第7章 MALDI‐TOF MSの微生物同定による類縁菌・菌株識別―既存技術の問題克服の可能性第8章 MALDI‐TOF MSによる糸状菌同定法の標準化―微生物同定の弱点克服に向けて第9章 食の安全・安心確保に向けた微生物同定用途以外の新しい試み―セレウスグループの低温増殖性リスクやセレウリド産生リスクの評価第10章 MALDI‐TOF MSによる食品微生物同定の課題と対策
食品会社は、消費者の食の安全に関して微生物の汚染事故が起こった場合には、食中毒菌か否か、カビではカビ毒産生菌か否かを早急に判断し情報公開しなければならない。そのためには、迅速に菌種同定、並びに菌株識別を行う必要がある。しかしながら、従来の同定法、菌株識別法では、同定に数日かかり、高コストで作業者に高い専門性が必要であり、迅速に多検体の試料を菌種同定し菌叢を解析することは困難であった。そこで、迅速に微生物検査ができてランニングコストも安く、高い専門性を必要としない、MALDI-TOF MS微生物検査・同定に注目が集まっている。本法は、MALDI-TOF MSで得られたスペクトルパターンを、データベースに格納されている菌種名既知のスペクトルデータのパターンと照合し同定を行うものである。同定の確率と精度を上げるためには、菌種名既知のスペクトルデータ数が多いこと、さらに同一菌種の多数の菌株のスペクトルデータを取得してデータベースの充実を図ることが重要である。このデータベースの充実を図るため、大学と食品企業を中心に13団体で MALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアムを結成してデータベースの拡充と微生物同定についての勉強会を実施するなど精力的に活動を行っている。2023年8月にMALDI-TOF MSの微生物同定の食品産業での最新の活用事例について紹介する第1回のシンポジウムを開催した。多くの方に参加していただき、大変盛況であり、多数の参加者から発表に関する詳細な資料提供の要望を受け、参加者の関心の高さが窺えた。そこで、このシンポジウムの内容を中心に、食品産業以外の実際の産業界での運用事例として医薬関連企業での活用事例および本コンソーシアム活動の主要な成果についても情報提供する目的で一冊の本として纏めることとなった。本書が皆様の有害微生物についての研究、原材料、製造環境および製品の品質管理の一助となれば望外の幸せである。(「発刊にあたって」より一部抜粋)
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
清水栄一(漫画家) 下口智裕 DC COMICS
価格:715円(本体650円+税)
【2022年08月発売】
湯浅泰雄 太田富雄 定方昭夫
価格:10,450円(本体9,500円+税)
【2011年03月発売】
青木文教
価格:8,800円(本体8,000円+税)
【2016年06月発売】
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
第1章 MALDI‐TOF MSの基本原理―ソフトイオン化がもたらした生化学への質量分析技術の展開
[日販商品データベースより]第2章 MALDI‐TOF MSの微生物同定システムの原理
第3章 MALDI‐TOF MSの微生物同定における位置づけとその妥当性
第4章 食品産業でのMALDI‐TOF MS微生物同定の実際―迅速多検体解析がもたらした食品産業への展開
第5章 医薬品産業でのMALDI‐TOF MSの微生物同定の実際―協和キリン株式会社での活用の紹介
第6章 クレーム食品への迅速対応―直接MALDI‐TOF MS法による菌種同定の検討
第7章 MALDI‐TOF MSの微生物同定による類縁菌・菌株識別―既存技術の問題克服の可能性
第8章 MALDI‐TOF MSによる糸状菌同定法の標準化―微生物同定の弱点克服に向けて
第9章 食の安全・安心確保に向けた微生物同定用途以外の新しい試み―セレウスグループの低温増殖性リスクやセレウリド産生リスクの評価
第10章 MALDI‐TOF MSによる食品微生物同定の課題と対策
食品会社は、消費者の食の安全に関して微生物の汚染事故が起こった場合には、食中毒菌か否か、カビではカビ毒産生菌か否かを早急に判断し情報公開しなければならない。そのためには、迅速に菌種同定、並びに菌株識別を行う必要がある。しかしながら、従来の同定法、菌株識別法では、同定に数日かかり、高コストで作業者に高い専門性が必要であり、迅速に多検体の試料を菌種同定し菌叢を解析することは困難であった。そこで、迅速に微生物検査ができてランニングコストも安く、高い専門性を必要としない、MALDI-TOF MS微生物検査・同定に注目が集まっている。
本法は、MALDI-TOF MSで得られたスペクトルパターンを、データベースに格納されている菌種名既知のスペクトルデータのパターンと照合し同定を行うものである。
同定の確率と精度を上げるためには、菌種名既知のスペクトルデータ数が多いこと、さらに同一菌種の多数の菌株のスペクトルデータを取得してデータベースの充実を図ることが重要である。
このデータベースの充実を図るため、大学と食品企業を中心に13団体で MALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアムを結成してデータベースの拡充と微生物同定についての勉強会を実施するなど精力的に活動を行っている。
2023年8月にMALDI-TOF MSの微生物同定の食品産業での最新の活用事例について紹介する第1回のシンポジウムを開催した。多くの方に参加していただき、大変盛況であり、多数の参加者から発表に関する詳細な資料提供の要望を受け、参加者の関心の高さが窺えた。
そこで、このシンポジウムの内容を中心に、食品産業以外の実際の産業界での運用事例として医薬関連企業での活用事例および本コンソーシアム活動の主要な成果についても情報提供する目的で一冊の本として纏めることとなった。本書が皆様の有害微生物についての研究、原材料、製造環境および製品の品質管理の一助となれば望外の幸せである。
(「発刊にあたって」より一部抜粋)