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[BOOKデータベースより]
本書は、学習者の主体的な言語活動として「“問い”づくり」を提案します。“問い”づくりは、問いながら読む読み手を育成します。子ども達の“問い”は、物語に対する直観的・感覚的な反応や、解釈を基にした読みどころへの気付きから生み出されます。ただし、そのままでは教室での学びに生かすことができません。重要なことは、子ども達の“問い”が、交流によって更新されていくことです。“問い”づくりは、読みの交流を伴う活動であり、対話を前提とした学習なのです。第1章では、読みの交流にかかわる理論と良質な“問い”が求められる背景を示しています。第2章では、“問い”づくりと読みの交流の学習デザインについて、ねらいや仕組み、授業展開にかかわる方策を提示しています。第3章では、具体的な実践を通して、学習の様子、子ども達の姿を紹介しています。今、自ら課題をもち、解決の中で課題を更新し続ける子ども達の姿が求められています。“問い”づくりは、その要求に答えるものです。
第1章 読みの学習における“問い”と読みの交流(読みの学習と子どもの主体性;読みの学習と読みの交流;読みの学習と“問い”)
第2章 “問い”づくりと交流のある読みの学習(“問い”づくりのねらい;交流のねらい;“問い”づくりの前提;“問い”づくりと交流の進め方)
第3章 “問い”づくりと読みの交流の学習デザイン(単元の流れと全時間の指導のポイント;定番教材の実践例)