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価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2019年09月発売】
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[BOOKデータベースより]
東京23区の中心近くにある文京区。いまや全国きっての文教地区として知られるこのまちは、いかにつくられたのか。江戸時代には武家地だったこの地域が変わったのは、たまたま「東京大学」が設立されたからではないか?―この仮説を、文京区生まれの歴史家と、建築史の研究者が検証。さらに近郊農村との関係、出版印刷業の発展、東京ドーム付近にあった「砲兵工廠」など、「文京区のなりたち」を解明する。
第1章 もし東京大学が文京区になかったら(さまざまな偶然で本郷が選ばれた;最初の学校集積地―一ツ橋通町周辺と湯島)
[日販商品データベースより]第2章 もし砲兵工廠が小石川になかったら(武器工場から野球場へ、そして…;砲兵工廠から後楽園スタヂアムへ(明治期を中心に);印刷製本業の発展と労働者住宅地(大正・昭和期を中心に))
第3章 近郊農村地帯としての小石川・本郷(野菜と肥料のエコシステム;台地に埋め込まれた穴―本郷・湯島の麹室と小石川・白山の地下抗;江戸近郊における蔬菜栽培;青物市場の成立;湯島・本郷・小石川への食糧・食材の供給)
第4章 武家地の変遷と山の手住宅地の誕生(都市の中身がころっと変わった;江戸から東京への移行と桑茶令―白山における牧啓次郎の桑栽培;関口台地の崖と水―集積された近代庭園と邸宅;「空中都市」の形成と変容)
東京23区の中心に近く、俗にいう「山の手」の一角にある文京区。いまや全国きっての文教地区として知られるこのまちは、いかにつくられたのか。江戸時代には大半が武家地によって占められ、明治初年には農地もたくさんあったこの地域が変わったのは、たまたまここに「東京大学」が設立されたからではないか?――この仮説をもとに、文京区生まれの歴史家と世界の街並みを研究する建築史家が対談する。さらに、江戸と近郊農村地帯との境界にあったこの地域の都市化、出版・印刷業の発展、現在の東京ドーム付近にあった軍事施設「砲兵工廠」のあとさきなど、「文京区はいかにつくられたか」を解明する「ちまたの歴史学」。