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異才、冲方丁(うぶかたとう)初の時代小説にして、数々の賞を受賞したベス トセラーを実力派絵師・槇えびしが爽快に描く新感覚時代漫画! 関孝和との 真剣勝負を熱望する渋川春海は、老中・酒井に全国各地の北極星を観測する 「北極出地」を命じられる。出立まで二ヵ月もない中、なんとか関への設問を 完成させた春海は礒村塾にそれを貼り出すが、意外な結末が待っていた……! 春海の人生が大きく動き出す第二巻!!

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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hamachobi
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原作を超えたかもって思わす内容
冲方丁の名作時代小説『天地明察』のコミック化の第2巻。あんまり、カンタンにこういうことは言うつもりはないが、もしかして原作の面白さを超えたかもって思わすぐらいの面白さ。
こういう名作と言われる小説のコミックっておおうにして、絵が原作のイメージを壊してしまっていたり、オリジナリティを出そうとしてストーリーにエピソードを加えたりして失敗してしまったりするもんだけど、このコミックは絵もうまいし(春海がイケメン過ぎるのはどうかなって思うけど)、ストーリーもほとんど原作に忠実だし、かなりイイ。
特に、登場人物がよく描けていると思うし、また、難しいであろう、算術や囲碁の描写も決して省略することなく、書いているところが良い。
これならば、原作を読んで気に入った人(私もその一人だけど)も、原作を読んでいない人も、共に楽しめるだろう。巻末には、人物の初期設定資料が付いているし、また、原作者、冲方丁による4コマ漫画マンガまで付いている。冲方丁って多才だなぁ。