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[BOOKデータベースより]
カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。ヨーロッパに到来したときも、この珍貴な実の食用について激論が交わされたが、一九世紀にはココアパウダーや固形チョコレートが発明・改良され、爆発的に普及する。イギリスの小さな食料品店だったロウントリー家もまた、近代的なチョコレート工場を作り、キットカットを開発、世界に販路を拡大するが…。ヨーロッパ近代を支えたお菓子の通史。
序章 スイーツ・ロード旅支度
[日販商品データベースより]1章 カカオ・ロードの拡大
2章 すてきな飲み物ココア
3章 チョコレートの誕生
4章 イギリスのココア・ネットワーク
5章 理想のチョコレート工場
6章 戦争とチョコレート
7章 チョコレートのグローバル・マーケット
終章 スイーツと社会
チョコレートのとろける甘さには、国ごとに異なる近代化の過程が溶け込んでいる。カカオのグローバル化の2つの成長エンジンである貿易体制、生産・加工体制に着目し、ココアやチョコレート発展の歴史を解き明かす。