- イザベラ・バードの日本紀行 上
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講談社学術文庫 1871
Unbeaten tracks in Japan.- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2008年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784061598713
[BOOKデータベースより]
一八七八年、横浜に上陸した英国人女性イザベラ・バードは、日本での旅行の皮切りに、欧米人に未踏の内陸ルートによる東京‐函館間の旅を敢行する。苦難に満ちた旅の折々に、彼女は自らの見聞や日本の印象を故国の妹に書き送った。世界を廻った大旅行家の冷徹な眼を通じ、維新後間もない東北・北海道の文化・習俗・自然等を活写した日本北方紀行。
はじめて目にした日本の眺め
富士山の姿
混成の都市
日本のサンパン
人力車
滑稽な運ばれ方
紙幣
内陸旅行の障害
ハリー・パークス卿
大使の乗り物〔ほか〕
1878年、横浜に上陸した英国人女性イザベラ・バードは、日本での旅行の皮切りに、欧米人に未踏の内陸ルートによる東京・函館間の内陸踏破の旅を敢行する。苦難に満ちた旅の折々に、彼女はみずからの見聞や日本の印象を故国の妹に書き送った。
世界を廻った大旅行家の冷徹な眼を通じて、維新後まもない東北、北海道の文化、習俗、自然などを活写した日本北方紀行。新訳により原典初版本を完訳。挿画も全点掲載。
「 一八七八年四月、わたしは母国を離れて前にも効果のあった方法で健康を回復するよう勧められ、日本を訪れることにした。気候のすばらしさよりも、日本には新奇なものがとびきり多くあり、興味がつきないはずだという確信に惹かれてのことである。ひとりぼっちで療養する身にはこれがとても本質的なところで、楽しさと健康の回復をもたらしてくれるのである。気候にはがっかりした。とはいえ、日本はうっとりと見とれる国ではなく研究の対象となってしまったものの、興味は予想をはるかに超えた。
本書は「日本についての本」ではなく、日本で行った旅の話であり、日本の現状に関する知識を広げるためのなんらかの足しになろうとする試みである。」(「まえがき」より)
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
"イギリスの女性旅行家イザベラ・バードによって記録された旅行記""Unbeaten Tracks in Japan""の翻訳版ですと書いてしまうとなんら驚く点がありませんが、彼女が東北地方や北海道、関西などを旅行したのは明治時代なのです。1880年初版の翻訳版が、講談社学術文庫に用意されているので手軽に読むことができるのです。1878年という事ですから、なんと明治11年です。その年の6月から9月の間、東京から日光を経て新潟に至っています。その後、北海道にまで足を伸ばしています。そして更に驚いた事があります。この旅行は、通訳の伊藤鶴吉だけという少人数だった。英国人女性が通訳だけを連れて、明治時代の日本を旅していただなんて最早唖然といった感じですが事実です。なんだか冒険のような雰囲気さえ感じてしまうのですが、英国人女性旅行家は明治11年の日本を安全な外国と判断しての旅行であったのです。夏の読書のお供に、明治時代の日本を旅した英国人女性の手になる記録を読むというのは最適だと思います。"
























