- 死にゆく妻との旅路
-
- 価格
- 398円(本体362円+税)
- 発行年月
- 2003年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101186214
[BOOKデータベースより]
高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った…。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった―。
序章 冬の日
第1章 一緒に―西へ
第2章 腕の温もり
第3章 鳥取砂丘
第4章 富士山
第5章 夏の海辺、死の影
第6章 鈴の音
終章 喪の時
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 病いと障害の語り
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2008年09月発売】
- とにかく使える急変対応 第2版
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2023年02月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
HonyaClub.comアンケート
-
「日本列島 本の旅」レビューコメント
逃避.人の心の弱さに怒りを感じつつも,共感し,逃れようのない悲しさに,思わず涙がこぼれます.逃げて,逃げて,それでも逃れられないとき,テルマ&ルイーズのように,最後は足を付けているこの地から飛んで,永遠の逃避を完成させる,というのが象徴的には理想で,まさにドラマなんでしょう.が,実際にはこの話のように,なんとも格好悪く,最愛の人の命をほったらかしつつ,恥を忍んで生きながらえていくことになるのでしょう.現実の人の,どうしようもないだらしなさと,あきれかえるほど,あっけない人の命の終わりに,衝撃を受けつつ,日頃の自分自身を振り返り,これらを反面教師としなければならない,と密かに誓いました.(ガリガリちゃん/男性/40代)
愛する者が死んでゆく時、人は、いったい何をしてやれるのだろう。実際の事件の手記が本となり、遂に映画化。事件の裏にある、夫婦の深い愛の物語。