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[BOOKデータベースより]
『源氏物語』作者は、どのような現実を生きていたのか。確かな研究に導かれた大胆にして繊細な「訳」で、紫式部の心の奥を照らし出す。
1 日記(寛弘五年・一〇〇八年)(原文にはない、語り手の前口上;土御門邸の季節は秋から始まった ほか)
2 日記(寛弘六年・一〇〇九年)(寛弘六年の元日は、凶日だった;宰相の君の人となり ほか)
3 ある人に宛てた手紙(消息文)(日記から遠く離れて;もう一人の「宰相の君」 ほか)
4 日記(寛弘七年・一〇一〇年)(まずは、土御門邸の持仏堂の思い出から;持仏堂に残った人々と、池に舟で漕ぎ出す人々 ほか)
"NHKラジオ講座「王朝日記の世界」を2020年度から担当する著者による、新訳シリーズ第4弾!(2021年度後期は『紫式部日記』を読んでいます)
『源氏物語』の作者は、どのような現実を生きていたのか。
確かな研究に導かれた大胆にして繊細な訳で、紫式部の心の奥を照らし出す。
藤原道長・中宮彰子に仕えた華やかな宮廷生活の裏に潜むものとは……『紫式部日記』の世界へようこそ。
「私は、文学的な意味での「新訳」に挑戦したかった。すなわち、「批評としての古典訳」の可能性を開拓したかったのである。これまでの日本文化を踏まえ、新しい日本文化を切り開く、そういう「新訳」が必要だと思い続けてきた。
『紫式部日記』の本文は「群書類従本」とした。江戸時代後期から昭和四十年くらいまでの人々は、これを読んできた。「『紫式部日記』の近代」は、この群書類従本である。」(本書より一部抜粋)
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