大宅壮一文庫解体新書

雑誌図書館の全貌とその研究活用

勉誠出版
阪本博志　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2021年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784585300014

内容情報

[BOOKデータベースより]

未曽有の雑誌コレクションの実態に迫る！昭和を代表する評論家・ジャーナリストとして知られた大宅壮一（１９００‐１９７０）。氏が収集した膨大な雑誌のコレクションを基礎として設立された大宅壮一文庫。２０２１年に開設から５０年を迎える文庫の誕生と歴史、所蔵資料と活用法、さらには大宅自身の思考まで、すべてを網羅した解説書。

第１章　（索引的思考―“無思想人”大宅壮一における知の技法）
第２章　（大宅壮一と大宅壮一文庫）
第３章　（雑誌の図書館　大宅壮一文庫―その所蔵資料と利用方法）
第４章　大宅壮一文庫の活用（１）横断的研究（雑誌アーカイブ・大宅壮一文庫―その現在と未来；二一世紀における大宅文庫の可能性；受験・教育雑誌と文学―大宅壮一文庫所蔵誌をきっかけとして；出版社系週刊誌の登場―『週刊新潮』と文学との関わりを中心に）
第５章　大宅壮一文庫の活用（２）テーマ研究（「大宅壮一文庫雑誌記事索引」にみる性風俗の歴史―「トルコ風呂」の元祖、「東京温泉」を例に；寄せ場の表象―大衆雑誌にみる高度経済成長期の「山谷」；話芸を書き残す―漫才作者秋田実と雑誌；間テクスト的存在としての「スケバン」）

[日販商品データベースより]

大宅壮一（1900-1970）が収集した膨大な雑誌のコレクションを基礎として設立された大宅壮一文庫。
2021年、開設から50年を迎える大宅壮一文庫について、概要から、その誕生の歴史、そして文庫を活用した研究の実践例まで、すべてを網羅した解説書。

＊大宅壮一（1900-1970））とは…
昭和を代表する評論家・ジャーナリスト。
1950年代から1960年代にかけて、新聞・雑誌（月刊誌・週刊誌）・ラジオ・テレビを横断して活躍し、「マスコミ四冠王」「マスコミの王様」と呼ばれた国民的評論家。「大宅壮一ノンフィクション賞」が1970年に制定された。
「一億総白痴化」「恐妻」「クチコミ」などの造語でも知られる。
『文学的戦術論』『世界の裏街道を行く』『「無思想人」宣言』『炎は流れる―明治と昭和の谷間』全4巻など、著書多数。


【本書の特色】
�@「雑誌の図書館」大宅壮一文庫の概要、歴史、利用方法などを、詳細に解説。
�A実際に大宅壮一文庫を利活用している執筆者陣が、文庫を利用することでどういったことが見えてくるかをまとめた論考を収録。