- ゴッドドクター徳田虎雄
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- 価格
- 803円(本体730円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094067316
[BOOKデータベースより]
徳田虎雄が創設した「徳洲会」は、謎の多い、巨大な医療複合体である。一九七三年、大阪に徳田病院を開院して、わずか十数年で日本一、世界屈指の民間病院グループに成長した。かくも巨大な民間病院チェーンが、なぜ短期間に出来上がり、存在し続けているのか。医療の「善」と裏舞台での「悪」―両極端の顔を併せ持つ異端者、ALSを発症してからもなお経営を握り、旺盛な生命力を発揮する「病院王」と、彼のもとに集まった非医師の「七人衆」、「白い巨塔」から飛び出した医師たちの群像を描いた衝撃ノンフィクション!
序章 日本のシチリア
第1章 アメリカ帰り
第2章 けものみち
第3章 エデンの東
第4章 政界漂流
第5章 王国崩壊
終章 「せめて、いぬちゃ平等ゃし」
稀代の医療革命者の決定版評伝
徳洲会は巨大で不思議な病院グループである。病院数71、職員3万3340人、年商は4600億円に上る(2019年3月現在)。かくも巨大な病院グループを、徳田虎雄はいかにしてつくりあげたのか。それは「たった一人の反乱」から始まった。高度経済成長のまっただなか、大都市圏でも夜間の救急患者を受け入れる病院は極めて少なかった。徳田は、そこに単身乗り込み、年中無休、24時間誰でも診ると宣言。「日本中に病院を建てる」とぶち上げた。患者を奪われると恐れた医師会と戦い、政界に飛び込む。すべての既得権益者が敵だった。徳田は、医局支配の「白い巨塔」を飛び出した医師たちや「七人衆」と呼ばれた側近たちと「生命を救うためなら人殺し以外なんでやる!」と突き進む。選挙違反に内紛、ナンバーツーの処断、資金繰りと外資との相克、そしてALSという大病。次々と襲う困難に「トッパもん」は立ち向かう。医療革命の先に「神」の座を欲した男の軌跡を描いた決定版評伝。
山岡淳一郎(やまおか・じゅんいちろう)
1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。早大中退後、出版関連会社などを経て独立。「人と時代」を共通テーマに政治、経済、近現代史、医療と分野をこえて旺盛に執筆。著には、『ボクサー回流』(文藝春秋)、『田中角栄の資源戦争』(草思社文庫)、『気骨 経営者 土光敏夫の闘い』(平凡社)、『木下サーカス四代記』(東洋経済新報社)、『原発と権力』(ちくま新書)ほか多数。
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