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韓医院の人類学
柏書房 キム・テウ 酒井瞳
点
病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは?韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ?同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う?医療が一つでなければ、身体をめぐる真実も一つではない。当たり前だと思っていた景色が一変する学術ノンフィクション!西洋医学と韓医学。二つの医療が併存する韓国というフィールドを、人類学者が読み解く。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、“病む身体”とそれを取り巻く世界の複数性を臨場感たっぷりに描いた意欲作。
1章 身体に関する真実は一つではない(人類学者、病院と韓医院に行く;東アジアの身体、西洋の身体)2章 診断、身体を知る(初対面、診療室;対象の固定と、流れを読むこと;再び、診療室にて)3章 医学用語、身体を述べる(病の名前;幾何学的な想像力と脈象の想像力;医学と美術、表現の問題;先行する枠組みと後行する定規)4章 鍼、身体の可能性を手伝う(「治療」ではない「治」;自ら運行する身体;濃密なアナロジーのネットワーク;ネットワークを揺らす鍼)5章 薬、身体の外にある存在と共に治を行う(二人の患者、二つの処方;製薬と処方;成分と薬性;人間的なるものを超えた存在と世界)付言 用語解説、または用語解明
病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは? 韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ? 同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う? 医療が一つでなければ、身体をめぐる真実も一つではない。当たり前だと思っていた景色が一変する学術(アカデミック)ノンフィクション!【内容】西洋医学と韓医学。韓国には二つの医療が併存する。韓医学とは韓国の伝統医学のことであり、医療施設の構造、診療方法、医学用語や薬の処方にいたるまで、西洋医学とは対照的だ。そして、この二つの医学が併存しているという状況は、“病む身体”とそれを取り巻く世界に対する理解が、複数存在していることを意味する。本書は、韓医学にかんする人類学のパイオニアが、フィールドワークの記録を用いて、複数の身体・医療・世界を臨場感たっぷりに描き出すものだ。“身体は一つの医療で完璧な説明がつくものではない。身体の物質的な側面を強調する医療は、精神的で感情的な側面に対する説明が弱くなるほかない。生きている身体の可変性を強調する医療は、身体の物質的側面に対する説明が曖昧になるほかない。しかし、これらの医療に対する理解を深めると、身体という多次元のモザイクを明らかにしていける可能性が開く。本書が言わんとすることは、まさにこのような複数の真実としての身体だ。”――1章より差異について思考することは、両者の対立を煽り、優劣をつけるためではない。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、「異なる存在」をめぐる想像力を再起動し、相互理解の道を模索するための意欲作。【装画について】装画は脈診の場面を描いたもの(原書より)。「患者の脈が打てば、脈をとっている医師の指も振動する」。脈診については3章02節を参照。
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[BOOKデータベースより]
病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは?韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ?同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う?医療が一つでなければ、身体をめぐる真実も一つではない。当たり前だと思っていた景色が一変する学術ノンフィクション!西洋医学と韓医学。二つの医療が併存する韓国というフィールドを、人類学者が読み解く。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、“病む身体”とそれを取り巻く世界の複数性を臨場感たっぷりに描いた意欲作。
1章 身体に関する真実は一つではない(人類学者、病院と韓医院に行く;東アジアの身体、西洋の身体)
[日販商品データベースより]2章 診断、身体を知る(初対面、診療室;対象の固定と、流れを読むこと;再び、診療室にて)
3章 医学用語、身体を述べる(病の名前;幾何学的な想像力と脈象の想像力;医学と美術、表現の問題;先行する枠組みと後行する定規)
4章 鍼、身体の可能性を手伝う(「治療」ではない「治」;自ら運行する身体;濃密なアナロジーのネットワーク;ネットワークを揺らす鍼)
5章 薬、身体の外にある存在と共に治を行う(二人の患者、二つの処方;製薬と処方;成分と薬性;人間的なるものを超えた存在と世界)
付言 用語解説、または用語解明
病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは?
韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ?
同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う?
医療が一つでなければ、
身体をめぐる真実も一つではない。
当たり前だと思っていた景色が一変する
学術(アカデミック)ノンフィクション!
【内容】
西洋医学と韓医学。韓国には二つの医療が併存する。韓医学とは韓国の伝統医学のことであり、医療施設の構造、診療方法、医学用語や薬の処方にいたるまで、西洋医学とは対照的だ。そして、この二つの医学が併存しているという状況は、“病む身体”とそれを取り巻く世界に対する理解が、複数存在していることを意味する。本書は、韓医学にかんする人類学のパイオニアが、フィールドワークの記録を用いて、複数の身体・医療・世界を臨場感たっぷりに描き出すものだ。
“身体は一つの医療で完璧な説明がつくものではない。身体の物質的な側面を強調する医療は、精神的で感情的な側面に対する説明が弱くなるほかない。生きている身体の可変性を強調する医療は、身体の物質的側面に対する説明が曖昧になるほかない。しかし、これらの医療に対する理解を深めると、身体という多次元のモザイクを明らかにしていける可能性が開く。本書が言わんとすることは、まさにこのような複数の真実としての身体だ。”
――1章より
差異について思考することは、両者の対立を煽り、優劣をつけるためではない。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、「異なる存在」をめぐる想像力を再起動し、相互理解の道を模索するための意欲作。
【装画について】
装画は脈診の場面を描いたもの(原書より)。「患者の脈が打てば、脈をとっている医師の指も振動する」。脈診については3章02節を参照。