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[BOOKデータベースより]
第1部 観光総論(日本における観光の変容とポストマスツーリズム(ニューツーリズム)の誕生;境界物の創発性をとらえる―北九州市における「明治日本の産業革命遺産」の観光化と、その「無節操さ」あるいは「無尽蔵さ」をめぐる考察 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 メディア・文化(ミュージックツーリズムの行方―日本では何故、ポップミュージックの聖地巡礼が一般化しないのか;産業観光の可能性を問う 世界遺産富岡製糸場の観光活用を例に;情報を消費する観光行動―スマートフォンの普及と情報回遊)
第3部 まちづくり―政策(水辺を活用した新しい公共空間づくりと地域観光政策;観光立国の推進と地方都市におけるインバウンド政策;スポーツ政策における地方都市の観光まちづくり―埼玉県熊谷市「ラグビータウン熊谷」を事例として)
第4部 まちづくり―事例(美肌ツーリズムを考える―島根県を事例として;徳川家・江戸時代の歴史を感じる東京での遺跡ツーリズム ほか)
マスツーリズム以降、観光は自らが持つ暴力性や非対称的な人と人との交流を軽減・解消するあり方を探ってきた。コロナ禍が明け、観光は一見平常に戻ったように思える。しかしながら様々なリスクが露骨に浮き彫りとなった結果、観光を巡る社会的状況は間違いなく岐路に立たされている。今こそ観光の「光と影」両方に目を向け、その狭間から地域の新しい価値と連帯をつくりあげてゆく観光とは何かを模索する必要がある。新しい観光の理論から実践例まで幅広く語る。本書はコロナ禍の最中に書かれた『ポストマスツーリズムの地域観光政策』をコロナ禍後の時代変化に合わせ、一部は大幅に書き変え、また多くは書き手を変えて新しく書き加えたものである。