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[日販商品データベースより]
下垂体腫瘍の診療は、内科治療薬の進歩に加え、経鼻内視鏡手術の登場により、近年目覚ましい発展を遂げています。さらに、最近の特筆すべき話題としては、国際的に「pituitary adenoma、下垂体腺腫」の名称の変更が行われ、2023年後半〜2024年前半に発刊予定のWHO2022 Endocrine Tumorsにおいて、pituitary adenomaからPitNET(pituitary neuroendocrine tumor)へ変更され、「下垂体腺腫」の名称は、一般名「下垂体前葉腫瘍」、公式名「下垂体神経内分泌腫瘍・下垂体NET(PitNET)」へ変更されます。この大幅な変革期、新フェーズにおいて、一度下垂体腫瘍について疫学・診断・治療についてまとめる必要があると考え、本特集を企画しました。 第1章は「下垂体の正常解剖と生理」と題しました。下垂体腫瘍の治療に必要な下垂体、トルコ鞍部の解剖学的構造について解説し、発生についてもまとめました。さらに、視床下部下垂体系の生理について解説しました。第2章は「下垂体腫瘍の疫学・遺伝・病態」と題し、下垂体腫瘍全体についての疫学・遺伝・病態について解説しました。特に、下垂体神経内分泌腫瘍(下垂体腺腫)、頭蓋咽頭腫の疫学・遺伝・病態について、現時点での知見をまとめ、具体的な症例を提示しました。さらに、さまざまな下垂体腫瘍の分子病理学的メカニズムについて解説しました。 第3章は「下垂体腫瘍の診断」としました。下垂体腫瘍、特に下垂体神経内分泌腫瘍(下垂体腺腫)について必要な内分泌検査を解説し、海綿状脈洞サンプリングなどについても述べました。画像診断については、必要な画像検査、MRIのsequenceに関して、それぞれの疾患の画像的特徴などを概説しました。また、病理については、WHO2022、WHO2021 classificationに沿った病理診断、下垂体神経内分泌腫瘍について解説し、特にPitNET への名称変更の経緯についてもまとめました。 第4章は「下垂体腫瘍の治療」としました。基本的な内視鏡下経蝶形骨洞手術(eTSS)、拡大eTSSの手術手技について述べ、さらに深部縫合についても細かく説明し、頭蓋咽頭腫や脊索腫に対する外科手術についても解説しました。また、経鼻内視鏡専用の内視鏡、手術機器、手術支援機器、術後髄液漏防止の手技やtipsなどを実際の症例も交えて取り上げ、ホルモン療法、放射線治療、ロボティクスの新知見についてもまとめました。 本特集は、これから下垂体腫瘍の診療にあたる専門医前後の医師にとって必要不可欠となる解剖、内分泌的な理解と治療の現状を示すことを目的に企画しました。もちろん、すでに豊富な知識をお持ちの上級医の先生方におきましても、新知見を得る上で非常に有益な内容だと考えています。ぜひ本特集をご活用いただき、知識の整理やアップデートにお役立ていただけましたら幸いです。 (Editorialより)