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[BOOKデータベースより]
古典から新刊まで様々な本を切り口に、水、ブランド、モード、エロスなど著者ならではのテーマを横断的に語る「エッセイ篇」と、四半世紀にわたり各紙誌に寄せた約120本を集めた「書評篇」。時には書評の枠を逸脱しつつ、書物の世界を自在に逍遥する。
1 活字逍遥(書物の声;古典再訪)
[日販商品データベースより]2 書物に抱かれて(文学・思想;歴史・社会;風俗・モード・性)
「本も男も、“うらぶれ”がいい。――ことに男は。」
古典から新刊まで様々な本を切り口に、水、ブランド、モード、エロスなど著者ならではのテーマを横断的に語る「エッセイ篇」と、四半世紀にわたり各紙誌に寄せた約120本を集めた「書評篇」。時には書評の枠を逸脱しつつ、書物の世界を自在に逍遥する。
★単行本未収録論考集 最終第4弾!
本は女と思って選べ――そう言ったのはヴァルター・ベンヤミンである。「本と娼婦は、ベッドに引っぱりこむことができる」。
そういえばツルピカ新刊の女たちの並ぶ「ひら積み」台など、あられもない品のなさ。ごていねいに腰巻までして。こんな露骨な客寄せには冷ややかな一瞥を投げるのみ。ゆかしくも奥まった棚に足を運ぶ。そこにいるのは、立ち姿の「後ろ美人」たち。「本と娼婦は、陳列のときには、背中を見せることを好む」。
その女たちを、ベンヤミンはパリの街角やパサージュでひやかしていた。ジャズに浮かれる1920年代のパリ、この異郷者が愛したのは、そんな時の喧騒に忘れられたかのような、些細な歴史の痕跡の数々。カフェの片隅や広告など、大文字の歴史からこぼれ落ちた記憶の断片。
そう、遊歩者ベンヤミンは「断片」の人である。書物は断片を紡いだ織物なのだ。(本書より)