- 夢みる教養
-
文系女性のための知的生き方史
河出ブックス 097
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2016年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784309624976
[BOOKデータベースより]
女性にとって「教養」とは何か。深い知識や理解力から、読んでおくべき本のセット、洗練された趣味やふるまい、だれでも知っているべき一般常識にいたるまで、都合よく曖昧に使われてきた語「教養」。そこには、それぞれの時代に求められる女性像が投影されてもきた。大正人格主義から、通俗小説の中の「教養」、“文学少女”と雑誌投稿、戦後文学部の“女性化”、カルチャーセンター通いや“自分磨き”まで―。「教養」という言葉に折りたたまれた歴史的経緯をたどりながら、前向きに学ぶ女性たちを振り回す、実現しない夢の構造を解き明かす。
第1章 “人間”にはエリートしかなれないというよく知られた事実―通俗小説からみる大正教養派
第2章 東大生“以外”はどんな本を読んできたか―女の教養の範囲
第3章 恋愛は女の革命か!?―マルクス主義と人文的教養の凋落
第4章 差別するにはまず女性を活用すべし―「教養」の二重底
第5章 向上心があなたをダメにする―教養雑誌の投稿から
第6章 “文学少女”はいない―文豪たちの邪悪な共同体
第7章 お稽古も命がけ―戦中における“ほんとうの教養”の呪縛
第8章 戦後文学部の女性化―“役に立たなさ”の大暴落
第9章 文系バブル崩壊―その後に残るもの
「文学少女」の時代から、文学部の「女性化」、カルチャーセンター通い、「自分磨き」まで。「教養」という語に折りたたまれた、前向きに学ぶ女性たちの心性を解きほぐし、実現されない夢の構造を明らかにする。
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