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【2018年09月発売】
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[BOOKデータベースより]
日本近代文学の虚構を“なぞり”ジェンダーという虚構を“切り裂く”。「新しい女」「モダン・ガール」「才女」―次々と生み出される“女”という虚構。この虚構をめぐる幾多の文学的“書きかえ”。文学は“現実”の何に寄与するのか?無名性/有名性を超えて、書く女性たちの逡巡=闘争をあぶり出す。
序章 書くことを拒否しながら書く―田村俊子「女作者」の複雑さ
[日販商品データベースより]第1章 “女性”を立ち上げる困難―『青鞜』における小説ジャンルの揺らぎ
第2章 自然主義が消去した欲望―森田草平「煤烟」のマゾヒズム
第3章 大正教養派的“個性”とフェミニズム―田村俊子・鈴木悦の愛の陥穽
第4章 労働とロマンティシズムとモダン・ガール―『若草』の投稿者と林芙美子
第5章 “女性作家”として生き延びる―林芙美子『放浪記』の変節
第6章 盗用がオリジナルを超えるということ―太宰治「女生徒」と川端康成の“少女”幻想
第7章 紫式部は作家ではない―国文学研究の乱世と文芸創作
第8章 戦後世界の見取り図を描く―野上彌生子『迷路』と田辺元の哲学
第9章 “女性作家”という虚構―倉橋由美子『暗い旅』盗作疑惑の周辺
〈書きかえ〉の日本近代文学史
何かを書きつけたい切望、そしてその周囲に生じるさまざな権力関係(=書きかえ)。
近代になって書くことを与えられた女性たち。そのテクストに現れる「複雑性=書きかえ」は何を物語っているのか。文学作品のみならず、書簡、同人誌、雑誌投稿欄など、有名/無名を超えた女性たちの実践の足跡をたどる試み。
手本通りに書くためのなぞり書きが、手本をゆがめ、やがてそれを切り裂くに至るように、SNS時代の今日に通ずる、制度と個々人の関係のその「裂け目」に肉薄した、かつてない日本近代文学史。
文学という“虚構がつくるジェンダー“と、“ジェンダーそのものの虚構性”は、いかなる関係を「現実」において切り結ぶのか?