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【1996年01月発売】
[BOOKデータベースより]
医療の歴史が内包する大きなジレンマ。医学・医療の進歩、人類の福祉の名のもとに被験者とされた学用患者は、いつ、どのようにして生まれ。教育研究体制のなかに位置づけられたのか。近代日本の医学教育および病院医療システムの構築過程をたどり、医療環境の変化を追う。
第1章 臨床医学と実験医学の統合(近代医学の成り立ちとその課題;学用患者を研究「材料」から研究協力者に転化させる装置;歴史にみる臨床重視の伝統と基礎医学研究の萌芽;免責される医療過誤)
[日販商品データベースより]第2章 近代医学教育体制の構築(解剖用屍体の確保;系統解剖および病体(病理)解剖の実地演習;全国的に高まった病体(病理)解剖の機運;屍体の所有権)
第3章 医学校と病院の再編(解剖用屍体の不足と経費減額に悩む医学校の統廃合;娼妓・貸座敷業者への賦金と病院の開設;私立病院増加の背景と世評;往診医に支えられた大正・昭和初期の在村医療;告知)
第4章 求められる施療 拒否される施療(貧民への施療を押しつけ合う官公立病院と開業医;行倒れ・乞食の救療と放逐にあたった巡査;公立病院を施療病院化することの是非;慈善事業から社会政策の時代へ;明治の医師の職業倫理)
第5章 学用患者の誕生(医学教育・研究「材料」として扱われた学用患者;学用患者システムを変えた公害・薬害患者)
医学・医療の進歩、福祉の名のもとに被験者とされた学用患者は、いかにして生まれ、教育研究体制のなかに位置づけられたのか。近代日本の医学教育および病院医療システムの構築過程をたどり、医療環境の変化を追う。