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[BOOKデータベースより]
出版の花形であった雑誌を読者として支えていたのは、いつも若者だった。彼らは雑誌に何を託し、そこに何を見ていたのか。雑誌は彼らに何を与え、何をめざそうとしていたのか。主に1950年代から80年代にスポットを当て、全盛期を代表する雑誌たちを、歴史的に考察する。誌面の変容やニューメディアとの関係など、多角的に検証することで浮かび上がる、時代と若者の諸相。そして雑誌の機能と限界―ポスト雑誌時代とされる現代・未来に向けて、メディアと青年文化を考える視座を探る。
第1章 『螢雪時代』―「来春」を幻視する受験雑誌
[日販商品データベースより]第2章 『葦』『人生手帖』―勤労青年が渇望した教養と人生雑誌
第3章 『現代思想』―大学院生の教養主義雑誌
第4章 『non‐no』―「若い女性」のための総合実用雑誌
第5章 『ぴあ』―人生を歩くガイドブック
第6章 『ロードショー』―「感じる洋画雑誌」に見る青春群像
第7章 『ロッキング・オン』―音楽に託した「自分語り」の盛衰
第8章 『CQ ham radio』―無線コミュニケーション雑誌のメディア機能
第9章 『百万人の英語』―ラジオとカセットの間の青春
第10章 『ファミマガ』『ファミ通』『電撃PlayStation』―ゲーム雑誌の創造性
出版文化の花形であった雑誌。その多くを読者として支えていたのは、いつも若者たちだった。全盛期を代表する雑誌をとおして、時代と青年たちの実像をメディア研究のフロントランナーたちが浮き彫りにする。