[BOOKデータベースより]
リハビリ界の巨人と呼ばれた伝説の医師が、自らの闘病体験と先端医療から取り残される患者たちを診続け、たどり着いた境地。「病と闘う」ことが必ずしも最良の選択ではない。
第1章 治らない障害から学んだこと
第2章 先端医療から取り残された分野を志して
第3章 治せるところを治すのはリハビリではない
第4章 病気にとらわれないための考え方
第5章 自分の体にマイナスの暗示をかけない
第6章 治すことより、生きることに集中する
病と闘うことが必ずしも最良の選択ではない。「従病という生き方」は、病気と共に生きる自然な生き方。著者自身の吃音との「闘い」の経験と、多くの患者から教えてもらった前向きに生きるためのヒントを紹介する。
治らない、でも死なない。
命に関わらないという理由だけで、きちんとした医療が行われず、医療保険の適用にもならない、積極的な研究も行われないという病気は今もたくさんある。自ら吃音に悩み、自殺まで覚悟した著者が、やがて言語障害の治療・研究の第一人者となり、日本のリハビリの礎を築き、「リハビリ界の巨人」と呼ばれるようになった。
本書は、自身の吃音との闘病体験と難病や慢性の病気に苦しむ数多くの患者さんとの臨床の現場から学んだ、病気と共生して生きる自然な生き方“従病”の極意を提案する。