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[BOOKデータベースより]
「同じモノやコトが、同時に複数の姿をとる」などあり得るのか?―アインシュタインが提起したパラドックス“EPR”。量子力学の創業者たちを当惑させた「理論」が、21世紀の先端技術を目指す量子情報研究で「何の疑いもせずに」使われている。真理と制度をめぐり“科学とは何か”で揺れる現代科学の転換期を、「物理学の世紀」で消されたマッハにまで遡り、“物理帝国の埋蔵金”を理論物理学の泰斗がスリリングに描く。
第1章 「起こる」と「知る」の差EPR―パラドックス
[日販商品データベースより]第2章 アインシュタインと量子力学―創業者の反逆?
第3章 量子力学解釈問題小史―「世界」と「歴史」の作り方
第4章 力学理論の構造―「起こる」か?「ある」か?
第5章 量子力学理論の切り分け―hのない量子力学
第6章 量子力学とマッハの残照
第7章 「非決定論」のウイーン
第8章 湯川秀樹にとっての量子力学
第9章 確率と不安―ランダムか情報不足か
第10章 「科学」という制度をマッハから問う
アインシュタインが提起した「EPR」。量子力学の創業者自身が問題にしたパラドックスが、いま情報研究では疑いもせず使われる。真理か実用かの間で揺れる現代科学の底流に、理論物理学の泰斗がスリリングに迫る。