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[BOOKデータベースより]
終戦時、満州国にいた高橋氏は、ソ連軍の進駐とともに逮捕・抑留され、政治・軍事・経済スパイの故なき汚名をきせられた(禁錮二十五年)。その後十一年、暗く冷たい獄窓での呻吟を余儀なくされた。一九五六年(昭和三十一年)の夏、ソ連から帰国。しかし、すぐに監獄の実状を記すことはなかった。あとに残された同胞への不幸をおそれたからである。氏の没後、大部の草稿が家族によって発見された。そこには、一人の外交官が肌で感じた貴重な記録が記されていた。
1 ソ連軍の満州占領
[日販商品データベースより]2 ザバイカル軍反対諜報部
3 ルビヤンカ
4 レフォルト予審監
5 ウラジミル監獄
6 ハバロフスク強制労働収容所
7 帰国
8 私のソ連観
「帰国した父はシベリアの経験を多くは語らず、仕事に思いを残したまま他界しました。明治生まれの外交官という誇りが、敗戦国日本人ゆえに受けた屈辱を語らせなかったのかもしれません。昭和34年に《私のソ連監獄日記》と題する原稿を書いていたことすら家族は知りませんでした。公職を退いてからの出版を考えていたかと推測しますが、急の発病に後事も託せず死に急いでしまいました」(編者あとがき)。終戦時、満州国にいた高橋氏は、ソ連軍の進駐とともに逮捕・抑留。政治・軍事・経済スパイの故なき汚名をきせられた(禁錮25年)。その後11年、暗く冷たい獄窓での呻吟を余儀なくされたのだった。帰国した高橋氏はシベリアでの体験を多くは語らなかった。だが没後、大部の原稿が残された。ソ連軍の満州占領、スターリン直系部隊による略奪、ゲ・ペ・ウの恐怖、ウラジミル監獄、ハバロフスク強制労働収容所の実態等、外交官が肌で感じたことを赤裸々に記した貴重な記録である。