パンと知識と解放と

１９世紀イギリス労働者階級の自叙伝を読む
Ｂｒｅａｄ，　ｋｎｏｗｌｅｄｇｅ　ａｎｄ　ｆｒｅｅｄｏｍ．

岩波書店
デイヴィド・ヴィンセント　川北稔　松浦京子　

• 価格: 6,835円（本体6,214円＋税）
• 発行年月: 1991年04月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784000018692

内容情報

[BOOKデータベースより]

産業革命の時代を生きたイギリスの労働者たちは多くの自叙伝を書き残した。なぜなのだろうか。著者はされらの証言から、愛と死の体験、子供と教育、家族関係の考え方を明らかにし、書物に向う探究心と知識を得た人びとが世界をどう見ていたかを鮮やかに分析する。オーラルヒストリーの方法を文献に適用して、誕生期の「労働者階級」の意識研究を開拓した社会史の画期的な成果。

第１部　労働者階級の自叙伝（過去の意味）
第２部　労働者階級の家族（愛と死；家庭経済；子供であること）
第３部　有用な知識（書物を求めて；「有用な知識」とは何か；知識と自由）
第４部　低俗でとるにたりない時代（過去と現在）