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[BOOKデータベースより]
アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。
緒論 ポスト・カント的観念論への回帰を求めて
第1章 反省という神話的存在―ヘーゲル、シェリング、必然性の偶然性について(現象―ヘーゲルの反省論;神話という思考以前の存在―反省の限界についてのシェリングの考察;必然性の偶然性)
第2章 二つの自由をめぐる規律訓練―ドイツ観念論における狂気と習慣(ヘーゲルの習慣;自己のオート‐ポイエーシス(自己‐制作);何も指示しない表現;習慣、動物、人間)
第3章 フィヒテの哄笑(フィヒテの自我からヘーゲルの主体へ;絶対者と現象;フィフテ的な賭け;障害(Anstoβ)と事‐行(Tat‐Handlung);分割と限定;有限な絶対者;定立された前提)
付録 「なぜ世界は存在しないのか」
アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。
本書は、2018年にドイッチャー記念賞を受賞し話題となった斎藤幸平氏が出版を企画し、監訳の一人を務めている。
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