- オノマトペの現象学
-
新版「ぐずぐず」の理由
角川ソフィア文庫 Lー109ー6
- 価格
- 1,386円(本体1,260円+税)
- 発行年月
- 2025年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784044008741
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[BOOKデータベースより]
「きりきり痛むよりも、ぎりぎり痛むほうが、痛みは壮絶である。骨の内部にまで痛みがじかに食い込んでいる感じがする」―ぐずぐず、ちぐはぐ、ふわふわなど、私たちの身体のごく近くにある「オノマトペ」。ドイツ語で「音の絵」を意味するこの言語表現は、〈わたし〉の身体の奥深くに潜む感覚の記憶の表出であり、言語の原体ともいうべきものである。臨床哲学の第一人者である著者が自身の身体感覚を通じて語り尽くす言語論。
1 声のふるまい オノマトペのさまざまな顔(ぎりぎり;ぐずぐず;ちぐはぐ;ゆらゆら;ふわふわ;ほっこり;ぼろぼろ;なよなよ;にやにや;ねちゃねちゃ)
[日販商品データベースより]2 音の絵 オノマトペの構造(音の絵;言葉の内臓感覚;律動と情調;感覚の越境;意味の内と外;魂の言葉 結びにかえて)
その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。