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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
騙すというと、「悪」と、直リンクしてしまいますが、この著に書かれている騙しは、一種の戦術。
源平合戦の項でも、源氏方が相手を油断させるために、最初は、平家の赤旗をたて、油断させたら、源氏の白旗に変える、こんな騙しの戦術が書かれていました。
今の時代でも、CMというのは自分のところの製品が良いと消費者に錯覚させる戦術、つまり、騙しが根底にある。
販売店の価格設定も、○○9円というのが主流。
これも、大台に乗らないことで、安いと錯覚させる騙しの戦略。
ニュースでよく見る振り込め詐欺という騙しは、悪で、これらの騙しは、マーケティングという戦略。許される騙しと許されない騙し。
こうした境界は、時代を経て変わっていくのかもしれないし、島流しで緩やかに流れる時間の中でのんびり考えてみるのも良さそう。
島流しの刑をとかれたとき、新しい自分が見えてくるかもしれない。
もっとも、無人島に流される期間がもっと長ければ、1冊といわず、もっともって行きたいですね。
[BOOKデータベースより]
嘘、偽り、詐欺、謀略…。秩序や倫理をもって排除しようとしても、決して人間世界から排除しきれない「狡智」という知のあり方。この厄介な知性は人類の歴史の中でどのように生まれ、どのように意味づけされ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史実や物語を素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりについて考える。
序章 フィクションの中の詐欺師たち
第1章 日本人の狡智観
第2章 馬喰八十八の智恵
第3章 狡智と致富
第4章 中国における狡智の哲学
第5章 ギリシャ人と狡智
第6章 生きるための狡智
終章 騙しの起源と動物行動