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- 性的不能の文化史
-
“男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇
Impotence.- 価格
- 4,070円(本体3,700円+税)
- 発行年月
- 2016年08月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784861825897
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[BOOKデータベースより]
「性的不能」とは“歴史的なタブー”だった。西洋世界では、この烙印を押されることが「同性愛者」や「狂人」と同じく“社会不適格者”とみなされたからである。男たちは、必死に“男らしさ”を競い続け、中世では股間に物を詰めて誇張する服装すら流行した。ところが歴史上の著名人には、じつは不能者も多い。彼らは、この苦難を一生隠蔽し闘いつづけたのだ。本書は、古代メソポタミアの呪文から、古代ギリシアの薬草、中世の「性的不能者裁判」、近世の“インチキ”治療薬や外科手術、そしてバイアグラの現代までの、男らしさを追い求めた、知られざる男性の受難と苦闘の歴史である。
第1章 挿入させない挿入者―“本物の男”を求めた古代ギリシア・ローマ
[日販商品データベースより]第2章 性器は時に不服従の態度を示す―勃起・挿入・射精の実証を求めた中世キリスト教会
第3章 「お馬がレリダで立ち往生」―性的不能が嘲笑の対象となったヨーロッパ初期近代
第4章 普及する科学、理想化される愛―啓蒙の時代、繊細さを求められるようになった男たち
第5章 新婚初夜を恐れた男たち―19世紀、女性への恐怖と脅かされる男らしさ
第6章 「一粒で驚きの精力増大…」―ヴィクトリア朝時代、医学とインチキ医学の闘い
第7章 「セックスこそ幸せな結婚の条件」―フロイトとマリー・ストープス、精神分析による新たな定義
第8章 睾丸移植、ホルモン療法―戦間期の外科的治療と回春療法、そして優生学
第9章 性の解放と「インポテンツ急増中」―キンゼーとマスターズ&ジョンソン、性革命、ピル、ウーマンリブ
第10章 バイアグラと“男らしさ”の現在―幸福な解決策か、新たな不幸の誕生か
性的不能の歴史とは、“男らしさとは何か”の歴史であり、各時代の“男らしさ”を追い求めた男たちの悲喜こもごもの歴史である。古代メソポタミアの呪文からバイアグラの現代まで、知られざる男性の受難と苦闘。