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[BOOKデータベースより]
生涯を通じてその研究に心血を注いだディオスコリデス『薬物誌』を中心に、古代ギリシアから近代まで連綿と受け継がれた「ギリシア本草学」の豊かな知的遺産の具体的なすがたを、硬軟自在の語りで生きいきと解き明かす。ディオスコリデス「ウィーン写本」やH.ボックの本草書など、カラー図版多数。
第1章 ディオスコリデスとギリシア本草の歴史(古代ギリシア時代(紀元前五〜前三世紀);アレクサンドリアを中心とするヘレニズム時代(紀元前三〜前一世紀) ほか)
[日販商品データベースより]第2章 テオフラストス『植物誌』について(テオフラストスの生涯;テオフラストスの著作 ほか)
第3章 ディオスコリデス『薬物誌』と「ウィーン写本」について(ディオスコリデス著作の写本について;「ウィーン写本」の成り立ち ほか)
第4章 プリニウスと植物―『博物誌』植物篇・植物薬剤篇をめぐって(古代ローマと現代の日本―植物篇からの四つの例証;プリニウスの生涯とライフワーク ほか)
第5章 ルネサンスと本草学―H.ボックの本草書を読む(樹木篇;ハーブ篇)
「もうひとつの植物学」の伝統を、写本や図譜を繙きつつ紡ぎ直す試み──生涯を通じてその研究に心血を注いだディオスコリデス『薬物誌』(紀元1世紀成)を中心に、古代ギリシアから近代まで連綿と受け継がれた「ギリシア本草学」の豊かな知的遺産の具体的なすがたを、硬軟自在の語りで生きいきと解き明かす。名著『ディオスコリデス研究』のエッセンスに、翻訳書(プリニウス/テオフラストス)の解説、晩年の雑誌連載を加えた新編集。ディオスコリデス「ウィーン写本」(6世紀)やH. ボックの本草書(16世紀)をはじめ、味わい深い図譜の数々をカラー図版でふんだんに紹介。