[BOOKデータベースより]
中世の長きにわたり、荘園制はなぜ機能し続けたのか。複雑な荘園内の空間構造と在地社会の実態を、文献史料や現地調査、地理情報システム(GIS)を駆使して多角的に探究する。広大な荘域をもつ播磨国矢野荘を中心に、美濃国大井荘など各地の荘園の領域構成や現地の秩序、領主・民衆の動向を比較しながら、荘園史の総合的な解明に挑む意欲作。
中世荘園という空間と社会をめぐって
第一部 播磨国矢野荘の空間構造と在地社会(播磨国矢野荘研究の軌跡と展望(一九三二〜二〇一九);鎌倉末期東寺領播磨国矢野荘の成立―後宇多法皇による寄進理由を再考する;鎌倉末期播磨国矢野荘の領域構成―重藤名に注目して;播磨国矢野荘における下地中分と名体制;周縁からみた播磨国矢野荘―最北山間部の基礎的研究;播磨国矢野荘における水害と損免要求―「荘家の一揆」形成の社会的論理;南北朝期における広域的「村」の特質と機能―播磨国矢野荘の上村と下村に注目して;在地荘官の活動からみた室町期荘園制の変容―播磨国矢野荘田所、本位田家盛に注目して)
第二部 荘園空間と在地社会の諸相(荘園調査の到達点と地理情報の分析に向けた試み;大和国栄山寺領「墓山地」にみる摂関期寺領空間―四至の機能・坪の立地・景観の変遷;美濃国大井荘の中世化と「開発領主」大中臣氏;美濃国大井荘内榎戸郷の基礎的研究―郷域比定と東大寺公人の活動を中心に;中世災害研究の現代的な意義と活用の可能性―東大寺領播磨国大部荘の水害と旱魃)
日本中世の荘園空間―制度、環境そして在地社会の交点
中世の長きにわたり、荘園制はなぜ機能し続けたのか。複雑な荘園内の空間構造と在地社会の実態を、文献史料や現地調査、地理情報システム(GIS)を駆使して多角的に探究する。広大な荘域をもつ播磨国矢野荘を中心に、美濃国大井荘など各地の荘園の領域構成や現地の秩序、領主・民衆の動向を比較しながら、荘園史の総合的な解明に挑む意欲作。
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