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カントの『人倫の形而上学』「法論の形而上学的定礎」を主要テクストとして、カントが提示する法構想を「理性法」という観点から再構成し、その可能性を示す。
『人倫の形而上学』は出版以来、長い間軽視されてきた。しかし1980年代のヴォルフガング・ケアスティングやラインハルト・ブラントにより、カントの法哲学の研究は、質・量ともに飛躍的に発展してきた。本書は「法論の形而上学的定礎」を首尾一貫した「理性法」的プロジェクトと見なすケアスティングの解釈に依拠してカントの法構想を検討し、さらに、そうした法理解の現代的意義について考察する。
さらにこの構想のもつ可能性を現代社会の諸問題にも適用して探求することで、哲学研究、法学研究の分野だけでなく、倫理学や社会学、政治学といった様々な学問領域の問題意識に適用しうる視座を提供する。
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