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[BOOKデータベースより]
天涯孤独の身となり老いてゆくわか子は、死の匂いのする空き家で青年・融と出会う。和歌にみちびかれて記憶の戸はひらかれた。生き死にの極限に迫る、著者渾身の恋愛小説。
[日販商品データベースより]幾千年の時を超えて、あなたと恋をしている奇跡。
生き死にの極限に迫る、著者渾身の恋愛小説。
ひと月前に兄を亡くして天涯孤独の身となったわか子は、週に三日、空き家管理の仕事をすることになった。趣味の和歌を思い浮かべながら、何かが死んでいるような腐敗臭のする家で掃除をしていると、「なびかじな……」という藤原定家の和歌がきっかけとなって不意に景色が反転し、気を失ってしまう。目が覚めると、空き家の持ち主の河原さんと見たことのない青年がわか子を心配そうに見下ろしていた。それは時間のなかを旅してきたような、不思議な感覚で――。
雲=クラウド=記憶の保存庫
若さを失うことは、少しも寂しいことではないの――
過去の恋を思い出しながら、わか子は『源氏物語』の朝顔の君に自身を重ねてみる。
前世か先祖か幻か、わか子のなかに眠っていた女たちの記憶が動き出す。
装画:栗田有佳
装幀:大久保伸子