- 宙空に立つ塔
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塔の想像力と存立地平
法蔵館文庫 ほー4ー1
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2025年06月
- 判型
- A6
- ISBN
- 9784831827005
[BOOKデータベースより]
なぜ人は「塔」に魅了され、「塔」の情景に誘われるのか。野間宏の小説『わが塔はそこに立つ』の作品読解を横軸にして、そこに源信『往生要集』とダンテ『神曲地獄篇』、ストゥーパ以来の「塔」の変遷(インド→中国→日本)、『法華経』における「塔」の叙述、日本の層塔建築の特徴、心柱の固有の役割などを随時縦軸とし、「塔」の成り立ち・様相に多面的な背景を与え照明をあててゆく。表象批評のチャレンジングな試み。書き下ろし作品。
第1章 「わが塔はそこに立つ」とは?―小説の構造についての考察
第2章 「われ」と「地獄」―「われ」と「そこ」についての考察
第3章 主人公の“顔”の謎―「われ」と「鏡」についての考察
第4章 真如堂のトポスと鳳凰―「そこ」とその歴史についての考察
第5章 「わが塔」の「塔」についての前提的考察―仏塔の由来と変遷
第6章 層屋根と心柱のつくり―日本の層塔とはどのようなものか?
第7章 空中の宝塔―塔はどのように表象されてきたか?
第8章 層塔の境位―『わが塔はそこに立つ』における「塔」を介して
補章 今日からふりかえって
なぜ人は塔に魅了されるのか。野間宏『わが塔はそこに立つ』の作品読解を横軸に、源信『往生要集』とダンテ『神曲地獄篇』、『法華経』における塔の叙述、ストゥーパ以来の塔の変遷、日本層塔建築と心柱などを随時縦軸とし、塔の成り立ち、様相に多面的な背景を与え照明をあてる。表象批評のチャレンジングな試み。書き下ろし作品。
【目次】
序
第1章「わが塔はそこに立つ」とは?――小説の構造についての考察
第2章「われ」と地獄――「われ」と「そこ」についての考察
第3章主人公の顔≠フ謎――「われ」と「鏡」についての考察
第4章真如堂のトポスと鳳凰――「そこ」とその歴史についての考察
第5章「わが塔」の「塔」についての前提的考察――仏塔の由来と変遷
第6章層屋根と心柱のつくり――日本の塔層とはどのようなものか?
第7章空中の宝塔――塔はどのように表象されてきたか?
第8章層塔の境位――『わが塔はそこに立つ』における「塔」を介して
補章 今日からふりかえって
おもな参考文献
あとがき