ゲスト さん (ログイン)
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
日本評論社 大谷彬矩
点
刑務所の生活水準を考えることの意味第1編 刑務所の生活水準に関する理論的前提(刑務所における生活水準の現状;刑務所における生活水準をめぐる概念 ほか)第2編 日本における「行刑の社会化」(明治・大正・昭和戦前期における社会との近接化の諸相;戦後における「行刑の社会化」の展開 ほか)第3編 ドイツ行刑における社会との同一化原則(同一化原則前史―自由刑草創期から19世紀行刑改革まで;同一化原則の萌芽と衰退―ワイマール共和国期から第三帝国期まで ほか)第4編 「市民」としての受刑者像の確立に向けて(刑務所の生活水準モデルの構築;生活水準の設定基準および正当化根拠に関する考察)
刑務所の生活水準について、諸概念や刑罰論・処遇論を手がかりとした理論研究に加え、生活水準を規定する概念の生成過程に着目した歴史研究、そしてドイツ行刑を対象とした比較法研究を通じて、刑務所の目指すべき方向性の提示を試みる。日本の刑務所の生活水準は、漠然と「恵まれている」という評価をされがちであるが、実際には様々な制約を課され、他者との自由なコミュニケーションをとることもままならない。また生命や健康を守る医療も貧弱な刑務所内の生活実態を見れば、その評価は揺らぐ。一方、受刑者処遇について国際社会のスタンダードを定めた国際人権文書や、ドイツの法律の中には、社会との同一化という原則が定められている。同一化原則とは、「刑務所における生活は、社会の生活状態にできる限り同一化されるものとする」という内容の指針のことである。この原則は時代が下るにつれて重みを増していき、今では、行刑の基本原則としての地位を確立するに至っている。ここにはそもそも日本と発想の違いがあることが見てとれる。この違いはなぜ生じるのであろうか。本書は、そのような疑問から出発した。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
大谷實
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2025年03月発売】
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
新宅広二
価格:1,078円(本体980円+税)
痛快TVスカッとジャパン 小山るんち 文月ミツカ
価格:693円(本体630円+税)
【2017年07月発売】
信濃川日出雄
価格:572円(本体520円+税)
【2016年08月発売】
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
刑務所の生活水準を考えることの意味
[日販商品データベースより]第1編 刑務所の生活水準に関する理論的前提(刑務所における生活水準の現状;刑務所における生活水準をめぐる概念 ほか)
第2編 日本における「行刑の社会化」(明治・大正・昭和戦前期における社会との近接化の諸相;戦後における「行刑の社会化」の展開 ほか)
第3編 ドイツ行刑における社会との同一化原則(同一化原則前史―自由刑草創期から19世紀行刑改革まで;同一化原則の萌芽と衰退―ワイマール共和国期から第三帝国期まで ほか)
第4編 「市民」としての受刑者像の確立に向けて(刑務所の生活水準モデルの構築;生活水準の設定基準および正当化根拠に関する考察)
刑務所の生活水準について、諸概念や刑罰論
・処遇論を手がかりとした理論研究に加え、
生活水準を規定する概念の生成過程に着目し
た歴史研究、そしてドイツ行刑を対象とした
比較法研究を通じて、刑務所の目指すべき方
向性の提示を試みる。
日本の刑務所の生活水準は、漠然と「恵まれ
ている」という評価をされがちであるが、実
際には様々な制約を課され、他者との自由な
コミュニケーションをとることもままならな
い。また生命や健康を守る医療も貧弱な刑務
所内の生活実態を見れば、その評価は揺らぐ。
一方、受刑者処遇について国際社会のスタン
ダードを定めた国際人権文書や、ドイツの法
律の中には、社会との同一化という原則が定
められている。同一化原則とは、「刑務所に
おける生活は、社会の生活状態にできる限り
同一化されるものとする」という内容の指針
のことである。この原則は時代が下るにつれ
て重みを増していき、今では、行刑の基本原
則としての地位を確立するに至っている。こ
こにはそもそも日本と発想の違いがあること
が見てとれる。
この違いはなぜ生じるのであろうか。本書
は、そのような疑問から出発した。