- 村野藤吾と俵田明
-
革新の建築家と実業家
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2021年08月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784863292284
[BOOKデータベースより]
維新の震源地という風土が育んだ進取の気性で、産業と建築に込められた彼らの精神を私たちはどう継承すればよいのか。
1 未完の維新
2 二人の足跡
3 渡邊翁記念会館
4 村野作品を俯瞰する
5 戦後の風景
6 継承される文化
本書は第34回(2021年度)和辻哲郎文化賞の最終候補となった作品。
嘗ての長州藩であった山口県宇部市は、明治維新の震源地の一つでもある。世界への視点を持ち、進取の気性に富んだ風土の中で、産業、技術革新、伝統文化を「共存同栄」させた二人の巨人がいた。維新の精神を実業で体現し続けた実業家・俵田明(たわらだあきら、1884〜1958)、いかなる様式にもとらわれないデザインを発想し続けた建築家・村野藤吾(むらのとうご、1891〜1984)。彼らが描いた革新の姿を身近な街や人々の記憶の中に再発見するための一冊。◆当時の人々の精神を継承するにはどうすればよいのかを伝えようとする、著者のこだわりが光る力作。