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価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
序 「次」の無限後退からの「移動」―「ポストモダン文学」と区別して
[日販商品データベースより]第1部 「移動」する「身体」―“断片・性・家族”(逃走あるいは溶解する境界―笙野頼子「なにもしてない」をめぐって―“無職”“結婚”“天皇制”;「倒錯」と「顛倒」の連鎖―笙野頼子「二百回忌」をめぐって―“本家/分家”“異界/日常”“鉄道”;移動する時空あるいは残された断片―笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」をめぐって―“昭和/平成”“鉄道”“記憶/記録” ほか)
第2部 「移動」する日常―“転勤・通勤・上京”(労働的不安の諸相―小山田浩子「工場」論―“動物/人間”“内部/外部”“労働”;日常的不安の諸相―小山田浩子「穴」論―“動物/人間”“都会/田舎”“実在/実存”;視線の交錯あるいは視線の占有―青山七恵「窓の灯」をめぐって―“覗き”“徘徊”“ラカン・眼差し” ほか)
第3部 「移動」する「私」―“記号文化・家族・経済”(言葉の「闘争」と言葉からの「逃走」―中上健次「十九歳地図」をめぐって―“浪人生”“電話”“新聞奨学生”;記号文化に外部はあり得たのか―藤原智美「運転士」論―“記号文化”“フロイト”“メタファー”;「見えないもの」が見せてくれるもの―長嶋有「猛スピードで母は」論―“記号文化”“欠損家族”“可視/不可視” ほか)
結 「あとがき」に代えてあるいは「現象」としての「文学」―「文学」から学べること
「自己」が近代文学が拘り続けたテーマであることは言を俟たないが、現代文学は統一され安定した「自己」そのものへの不信から始まっている。ともに時空を「移動」し続ける存在としての読者とテクストが出会う結節点。そこから変容しながらも繰り返し立ち上がってくる主体こそが現代文学が語る「自己」にほかならない。本書は「自己」と「移動」に着目し芥川賞受賞作家のテクストから平成という時代の諸相を読み込む試みである。