[BOOKデータベースより]
第1章 中国河南省南陽卵紀行
第2章 アルゼンチン卵紀行
第3章 日本丹波卵紀行
第4章 フランス卵紀行
エッセイ あとがきに代えて
どんな恐竜だって、卵から生まれてくる。
本書は、著者が中国・アルゼンチン・丹波・フランスと、世界の恐竜たちの卵(生命のカプセル)の里をたずねた記録である。
恐竜誕生の跡をめぐる旅だが、けっしておめでたいとは限らない。
むしろ、同じ巣の卵でも、洪水に埋もれて化石化した卵が大半!
まれに嵐が来る前に孵化して、ピヨピヨッと誕生のよろこびをさえずる恐竜の赤ちゃんがいればラッキーだ。
つねに、生と死のはざまで揺れている旅だった。
この旅で出会った研究者たちは、名探偵さながらに卵の謎を解いてゆく。
豊富な卵化石をCTスキャンして、「卵の中の赤ちゃんは、まず頭から最初に発達する」と結論づける研究者もいれば、
小さな卵の殻の切断面を顕微鏡でのぞき、どの恐竜の卵か探り当てる研究者もいた。
直径約3メートルの巣は体長8メートルのオヴィラプトロサウルス類の巣で、卵の色は深緑だった…などなど。
そんな謎解きミステリーの旅へ、みなさんを誘う渾身の取材記。
■目次
第1章 中国河南省南陽卵紀行
第2章 アルゼンチン卵紀行
第3章 日本丹波卵紀行
第4章 フランス卵紀行
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