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- 平成最後のアニメ論
-
教養としての10年代アニメ
ポプラ新書 まー5ー3
- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 2019年02月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784591162392
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[BOOKデータベースより]
2010年代アニメ論の金字塔!絶望少女系、なろう系、グループアイドルもの、終末もの、ポストハードSF…『まどマギ』が切り拓き、『君の名は。』の大ヒットとともに幕を閉じつつある2010年代のアニメは、どのようなジャンルを生み出し、いかなる「世界観」を描き出してきたのか。本書は主要7作品を分析すると同時に、その全体像を総括する。「週20本以上の深夜アニメ視聴」という本気すぎる受講条件で話題を呼んだ近畿大学の講義本、堂々の完結!
第1部 あの世とこの世(『君の名は。』―夢の民主化と「ディス」しないコミュニケーション;『鬼灯の冷徹』―生死の境界が喪われた時代に現れた鬼たち)
[日販商品データベースより]第2部 かわいいと怖い(『メイドインアビス』―ハードな世界観と一〇年代のキャラクター論;『けものフレンズ』―アニメが描く、サピエンス全史から人工生命まで)
第3部 戦争と宇宙(『幼女戦記』―「萌え」の新境地と大戦間ものブーム;『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』―一〇年代ガンダムが辿り着いた祈りとしてのアニメ;『シドニアの騎士』―ポストハードSFの誕生と遠い未来学)
あとがき―教テンアニメ、そして二〇年代へ
●本書の内容
アニメは私たちが生きる今を映す「文化」であり、
それ自体が分析に値する「学問」である。
『君の名は。』を通して日本の古典文学の豊穣な世界観に触れられるし、
『けものフレンズ』からは人類史を、
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』からはヘーゲル哲学を、
『シドニアの騎士』からはバイオテクノロジーの現在地を学べる。
「週20本以上の深夜アニメ視聴」
本気すぎる受講条件で話題を呼んだ近畿大学の講義本、完結!
●装画イラスト
『COPPELION』『CANDY & CIGARETTES』の井上智徳先生、書き下ろし!
●本書の構成
<はじめに>
救世主としての新海誠/オタク第四世代と関係性消費 等
<第1部 あの世とこの世>
第1章『君の名は。』夢の民主化と「ディス」しないコミュニケーション
小野小町と在原業平/夢見のシステム/セカイ系の「脱構築」 等
第2章『鬼灯の冷徹』生死の境界が喪われた時代に現れた鬼たち
「再境界化」するアニメ/多様化する「鬼」/「鬼」のエンタメ化 等
<第2部 かわいいと怖い>
第3章『メイドインアビス』ハードな世界観と一〇年代のキャラクター論
冒険ファンタジーと英雄譚/一〇年代は「間キャラクター態」の時代 等
第4章『けものフレンズ』アニメが描く、サピエンス全史から人工生命まで
「動物擬人化」とオスの絶滅後の世界/「ヒト」とは何か/廃墟と文明崩壊 等
<第3部 戦争と宇宙>
第5章『幼女戦記』「萌え」の新境地と大戦間ものブーム
「萎え」の向こう側にある「萌え」/「総力戦」と企業戦士 等
第6章『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』一〇年代ガンダムが辿り着いた祈りとしてのアニメ
貧困問題と少年兵/歴史のアイロニー(理性の狡知)/「ガンダム」が描いた世界 等
第7章『シドニアの騎士』ポストハードSFの誕生と遠い未来学
「系外惑星」と「地球外生命」/三種類の「人工生命」 等
<おわりに>
初音ミクの論じ方/VTuberの論じ方 等
<あとがき――教テンアニメ、そして二〇年代へ>
●著者プロフィール
文芸評論家。専門は哲学・現代思想。近畿大学では映像・芸術基礎、映像・芸術論、現代の社会論を教えている。