[BOOKデータベースより]
「うらめしや〜」の決まり文句とともに現れる幽霊。思い詰めたような険しい表情の女性。乱世のなかで非業の死を遂げた者たち。このような負の感情を描いた絵に秘められた物語をひもとき、画家たちが描いた恐ろしくも人を惹きつけてやまない「うらみ」の世界を紹介します。
円山応挙“返魂香之図”―愛する者の死を受け入れられない現世の人の執着が出現させた幽霊
月岡芳年“幽霊之図うぶめ”―子供を抱くことができなかった女が強い愛着のあまりにこの世にさ迷い現われる
小林永濯“菅原道真天拝山祈祷図”―政争に敗れた菅原道真は身の潔白を天に訴え、現身のまま天神となる
上村松園“焔”―激しい嫉妬と執心を抑えきれない己れの浅ましさを嘆く六条御息所
村上華岳“日高河清姫図”―恋の妄執にとらわれた若い娘が見せる切なくも恐ろしい人間の本性
鳥山石燕“大森彦七図”―筋骨隆々の勇壮な武者が怨霊の化身に気づく緊迫の一瞬
甲斐庄楠音“畜生塚”―抗うことの出来ない過酷な運命に直面し悲歎に暮れる豊臣秀次の妻妾たち
三代歌川広重“瞽女の幽霊”―非道に殺された盲目の遊芸人の復讐譚
鏑木清方“朧駕籠”―夫婦心中で死に切れなかった夫の無事を願う若妻の愛慕ゆえの未練
島成園“おんな(黒髪の誇り)”―黒髪に込められた情念を解き放ち自我と性を誇示する美しくも怖ろしい「新しい女」〔ほか〕
「うらめしや〜」の決まり文句とともに現れる幽霊。
思い詰めたような険しい表情の女性。
乱世のなかで非業の死を遂げた者たち。
このような負の感情を描いた絵に秘められた物語をひもとき、
画家たちが描いた恐ろしくも人を惹きつけてやまない
「うらみ」の世界を紹介します。
■目次
円山応挙《返魂香之図》
月岡芳年《幽霊之図 うぶめ》
小林永濯《菅原道真天拝山祈?図》
上村松園《焔》
村上華岳《日高河清姫図》
鳥山石燕《大森彦七図》
甲斐庄楠音《畜生塚》
三代歌川広重《瞽女の幽霊》
鏑木清方《朧駕篭》
島成園《おんな(黒髪の誇り)》
葛飾北斎《百物語・さらやしき》
橘小夢《牡丹燈籠画譜》
揚州周延《東錦昼夜競 佐賀の怪猫》
伊藤若冲《付喪~図》
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