この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 花鳥の使
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2023年03月発売】
- 実験で楽しむ宮沢賢治 銀河鉄道の夜 改訂版
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2021年07月発売】
- 〈真理〉への勇気
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2011年09月発売】
- 〈女流〉放談
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2018年12月発売】
[BOOKデータベースより]
漱石作品のなかには、謎の外国語、そして外国作品の引用句がちりばめられている。漱石はどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのか。ピーコック、ブラウニング、シェンキェヴィチ、ウィリアム・シャープなど、遺された蔵書を手がかりにして作品を読み解いていくと、絶望的な“孤独”という、漱石の“現代性”が見えてくる。
第1章 漱石文庫をたずねて―蔵書は語る
[日販商品データベースより]第2章 英学から英文学へ―漱石の修業時代
第3章 奇人たちの饗宴―『吾輩は猫である』とピーコックの“談話小説”
第4章 ロンドンの異邦人たち―漱石・カーライル・シャープ
第5章 江藤淳『漱石とアーサー王伝説』の虚構と真実―死者を愛し続ける男の物語
第6章 『三四郎』とブラウニング―「ストレイシープ」と「ダーターフアブラ」をめぐって
第7章 “趣味の審判者”の系譜―ペトロニウスから代助まで
第8章 『行人』とヴァルター・カレ―共鳴する孤独
漱石はいかにして外国文学を読み、
傑作をうみだしていったのか?
▼漱石作品のなかには、謎の外国語、そして外国作品の引用句がちりばめられている。本書では、遺された蔵書をたんねんに調べ上げることで、それらの出所を突き止め、漱石がどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのかを明らかにする。
▼とりわけ、ピーコック、ブラウニング、シェンキェヴィチ、ウィリアム・シャープなどの典拠を手がかりに漱石作品を読み解き、〈東洋と西洋〉、〈影響と受容〉という二項対立を超えた、その〈現代性〉――近代人の絶望的な〈孤独〉の所以――をさぐりあてていく。