この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 60歳からの知っておくべき経済学
-
価格:990円(本体900円+税)
【2024年05月発売】
- 大学4年間の行動経済学が10時間でざっと学べる
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年12月発売】
- 『資本論』と現代世界
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2023年09月発売】
- いつも「時間がない」あなたに
-
価格:1,122円(本体1,020円+税)
【2017年01月発売】
- テクノロジーは貧困を救わない
-
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2016年11月発売】
[BOOKデータベースより]
ある1週間に生まれた“すべての赤ちゃん”を追跡した世界最長の研究の物語。経済学と疫学を変革した英コホート研究。その驚くべき成果と研究者の奮闘を語りつくした、『エコノミスト』誌2016年ベストブック。
第1部 この世に生まれる(ダグラス・ベビー―方法論の誕生;生まれながらの落後者?―コホート、学校に行く;病めるときも健やかなるときも―コホートと疫学)
[日販商品データベースより]第2部 成年に達する(生き残る―コホート、存続をかけて闘う;年を重ねて賢くなる―コホート、真価を発揮する;開かれる―コホート、宝を生む)
第3部 世代はめぐる(新世紀の子どもたち―コホート、生き返る;溝を埋める―コホート、未来に向かう)
彼らはいまどこに?
「科学と人間ドラマの、素晴らしい融合だ」
ロビン・マッカイ(『オブザーバー』紙、ベスト・サイエンス・ブック2016)
1946年のイギリスで、ひとつの研究が始まった。3月のある1週間に生まれたすべての赤ちゃんの生涯を追跡する〈コホート研究〉とよばれるプロジェクトだ。以来科学者は、同様の研究を数回にわたって行ない、成長していく人々の、学習、就職、結婚、死という、人生の全側面を記録してきた。
この試みから明らかになったのは、「いちばん頭の良い労働者階級の子どもは、いちばん愚かな中流、上流階級の子どもに、学校成績であっという間に追い抜かれる」「1970年生まれの子どもたちの所得は、58年生まれの子どもたちの所得よりも、親の所得と強く結びついている」「幼少期にずっと就寝時間が不規則だった子どもは、就寝時間が一部不規則だった子どもより、問題行動を起こすリスクが高い」など、貧困の根深さを示す多様な事実だった。
こうした成果はもちろん、資金難に直面した研究者たちの財政的闘い、政治潮流に翻弄される研究方針、コホートメンバーの人間ドラマまでを、徹底した取材で描き出す、「コホート研究」初のノンフィクション。