[BOOKデータベースより]
1945年。少女はたった一人で世界と戦っていた。太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは新しい母親になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で千葉の小さな村へ疎開することに。家のそばにある、暗く大きな森の中で脱走兵が自殺した噂を耳にする。耐え難い孤独感と飢餓感はトンネルの森のように覆いかぶさり、押しつぶされそうになった時、イコは兵隊の影を追いかけ森に入るが…。『魔女の宅急便』の著者角野栄子が、自らの戦争体験から描き下した、憫然で、美しい、珠玉の物語。
[日販商品データベースより]太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは新しい母親になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で千葉の小さな村に疎開することに。
家のそばにある、暗く大きな森の中で脱走兵が自殺した噂を耳にする。
耐え難い孤独感と飢餓感はトンネルの森のように覆いかぶさり、押しつぶされそうになった時、イコは兵隊の影を追いかけ森に入るが……。戦後70年にふさわしい、角野栄子の実体験から生まれた傑作ファンタジー!
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著者角野栄子さんの自伝的小説なんだと思います。
物語は、太平洋戦争がはじまり、終戦するまでの、
そう長くない期間のお話なのですが
そこに会った日常がどんどん変わっていくさまが
淡々とつづられています。
5歳で母を亡くした、主人公のイコ。
仕立て屋の祖母タカとの暮らし。
父の再婚相手(継母)の光子さんとの、
どこか他人行儀なもどかしい関係。
戦争に行ったが、体を壊して帰ってきた父セイゾウさん。
疎開先の友達で、同じ東京からの疎開っ子のカズちゃん。
森に潜んでいるのではないかという脱走兵。
戦争がなければこうはならなかったろうということが次々と起こり
それぞれの人生がゆがめられていく。
歯がゆい思いが伝わってくる。
主人公のイコ目線で書かれているが
私は、後妻の光子さんの気持ちを想像し、それがとても切なかった。(やこちんさん 50代・兵庫県 女の子16歳)
【情報提供・絵本ナビ】