[BOOKデータベースより]
不思議な音色を奏でる緑のバイオリン、機械仕掛けで動くふしぎなものたち、そして、隠された財宝―。さあ、三人の子どもたちの大冒険がはじまります。
[日販商品データベースより]舞台は、1900年代のアメリカ。
日本の子どもにはなじみのうすい設定かもしれませんが、小学生に人気の石崎洋司氏の翻訳を得て読みやすく、純粋に物語を楽しめる仕上がりになりました。
伝説の緑のバイオリン、なぞめいた大金持ちのポメロイ夫人、自然を知り尽くした庭師のアリス、高級ホテルの謎の抜け道、考えることができる時計じかけの人形、街に伝わる宝物……。
500頁を越える物語ですが、読み始めたら最後まで一気に読んでしまうことまちがいなし!
すべての子どもに、そして、子どもだった大人に読んでもらいたい、愛と友情と勇気、そして「物語」の魅力がたっぷりつまった1冊です。
<小学校高学年から 中学生以上漢字ルビ>
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下の子が気に入りそうなタイトルと表紙絵だったので、図書館の新刊コーナーで見つけて借りてきました。
案の定、下の子が飛びつきました。私としおりを分けて、競争するように読みました。
読み終わって一番ビックリしたのは、作者にとってこれがデビュー作だったことです。
(ちなみに後書きで邦訳者が「このこと」を書いていたのですが、作品の完成度が高いだけに、邦訳者もとても驚いた様子で記載してありました)
物語の舞台は19世紀の末頃、アメリカ東部の街だそうです。いろんなものがまだ混沌としている時代です。
主人公は10代前半くらいの少年少女3人で、章によって、それぞれの目線で描かれていました。
イタリアから売られてきて大道芸人としてバイオリンを弾く少年ジュゼッペ、手先が器用だったため時計職人の親方に引き取られ修行中フレデリック(ひどい扱いをする孤児院の育ち)、そして中流家庭だったのに、父親が脳溢血で倒れたため、大好きな学校をやめてメイドとして働いている少女:ハンナがある時出会い、
お互い助け合いながら、それぞれの運命を乗り越えて未来に向かっていく素敵なお話でした。
児童書としてはややページ数が多い方ですが、物語自体とても面白いので、読み始めたら、その世界に浸っているうちに読み終わってしまった感じでした。
うちの子はひたむきに頑張っているハンナが一番好きなキャラクターだったそうですが、私は読んでいる間、緑のヴァイオリンを弾く芸人のジュゼッペにエールを送っていました。もちろんフレデリックもいい子でしたけど。
19世紀末ごろのアメリカ東部の街の子どもたちが、どんな生活をしていたのか良くわかります。
ぜひ今の10代の子どもたちに触れてもらいたい作品です。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子16歳、女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】