- 闘将伝
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小説立見尚文
文春文庫 な29ー17
- 価格
- 785円(本体714円+税)
- 発行年月
- 2011年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167567170

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つぶやき
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東洋一の戦術家
日露戦争の頃はまだ、薩長軍閥の元勲が軍部の上層部を占めていた。その中、指揮官であった立見尚文は、実は幕末維新にかけて、桑名藩士として、薩長軍に抵抗奮戦した、いわば賊軍出身者であった。
そんな事実をこの本を読んではじめて知りました。
国家として日本がまだ揺籃期だった頃だから、こんな人材登用も行われていたのか、と思うと、実は至るところに「坂の上の雲」を駆け上がっていった人物がいた時代だったんですね。痛快な一冊です。
[BOOKデータベースより]
幕末の戊辰戦争では、佐幕派の桑名藩雷神隊に所属し、西軍の山県有朋を翻弄。明治維新後に新政府に出仕すると、西南の役、日清・日露と、近代日本の命運を左右した戦場を稲妻のごとく疾駆し、陸軍大将へと登りつめ、その巧みな戦術から「東洋一の用兵家」と称された立見尚文。その生涯を描いた傑作歴史長篇。