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もう誘拐なんてしない

文春文庫 ひ23ー1

文藝春秋
東川篤哉 

価格
649円(本体590円+税)
発行年月
2010年07月
判型
文庫
ISBN
9784167773847

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内容情報
[BOOKデータベースより]

大学の夏休み、先輩の手伝いで福岡県の門司でたこ焼き屋台のバイトをしていた樽井翔太郎は、ひょんなことからセーラー服の美少女、花園絵里香をヤクザ二人組から助け出してしまう。もしかして、これは恋の始まり!?いえいえ彼女は組長の娘。関門海峡を舞台に繰り広げられる青春コメディ&本格ミステリの傑作。

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ユーザーレビュー (6件、平均スコア:4.8)

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HonyaClub.comアンケート

「夏の文庫2015」レビューコメント

息子の中学校での朝読書用に購入して自分でも読んでみたら、おばかな主人公が可愛くて楽しく一気に読んでしまいました(^-^)息子も大好きな本で、コメディ好きならどの年代にも楽しめる本だと思います!(Kin-chan/女性/50代)

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「日本列島 本の旅」レビューコメント

山口の名所がいろいろ出てくるし謎がひらめいた理由も山口の海のアレを使っていた。(コロすけ/男性/10代)

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「日本列島 本の旅」レビューコメント

この小説は関門海峡を挟んだ山口県下関市と福岡県北九州市門司港が舞台となっています。物語は門司港でヤクザの娘を狂言誘拐し海峡を漁船で渡り下関へ逃げますが、九州の門司港と本州の下関の唐戸港は渡船で5分の距離です。大型貨物船が右側通行で行きかう海峡は船のラッシュですが、渡船はその間をスイスイと横切ります。そして国道9号と海峡の間に漁師さんの家が並ぶ壇之浦町に厄介になったり、下関の西端にある彦島と市内を結ぶ「関彦橋(カンゲンキョウ)」が身代金受け渡しの場所として出てきたりします。下関といえば芥川賞を受賞した田中慎弥氏の「共喰い」で有名になりましたが、この作品でも甲本一樹が下関弁丸出しです。ミステリーとして面白い作品です。下関が小説の舞台になることはめったにないので読んでいて嬉しくなりました。テレビドラマにもなったようです。(90AC/男性/60代以上)

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「日本列島 本の旅」レビューコメント

山口県下関市と福岡県北九州市門司区、門司海峡を隔てた地域が舞台の中心で、設定も細かいので実際に行ったことがあると、さらに面白いと思います。ミステリですが、随所に笑いの要素が入っていますし、お話のテンポも早いので飽きることなく最後まで楽しめる作品でした。方言もしっかり話していて、良いスパイスになっていました。(Raina/女性/20代)

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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント

正月のドラマでは「冬休みの焼き芋屋」の設定でしたが、原作では「夏休みにたこ焼き屋」です。東川さんのミステリーなのに笑える話が最高です。(Kee/男性/10代)

sige

舞台は関門海峡

 物語の舞台が、関門海峡を挟んだ門司港と下関。下関弁がたっぷり出てくるので下関出身の人は楽しめると思う。作品の雰囲気は“上方のドタバタ喜劇”の一言に尽きる。初めのうちは、ちょっとふざけすぎでないかいと鼻につく。解説によるとこの作者が“ユーモアとミステリーの融合”を目指しているようで、その意味ではミステリーもしっかりしていると感じた。しかし、あまりにもおふざけが過ぎるため、身代金誘拐とか殺人などが起こっても緊迫感がない。すべてがおちゃらけて見える。ユーモアももう少し控えめにするといい作品になるのではないかと思う。

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