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[BOOKデータベースより]
神仏に罪の有無や正邪を問う裁判―神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする―豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
第1章 参篭起請―鎌倉時代の神判
[日販商品データベースより]第2章 湯起請―室町時代の神判
第3章 ムラ社会のなかの湯起請
第4章 当事者にとっての湯起請
第5章 恐怖政治のなかの湯起請
第6章 そこに神はいるのか?
第7章 鉄火起請―戦国から江戸初期の神判
おわりに―世界文明のなかの中世日本
熱湯の中に手を入れ、火傷の有無で有罪無罪を決める「湯起請」など、神仏に罪の有無や正邪を問う裁判「神判」。神慮の名の下、かくも過酷な裁判が支持されたのはなぜか。豊富な事例から中世人の心性を探る。